【名探偵コナン】お前なんか大嫌いだ 3【降谷零】

94話 ページ15

・降谷視点

結局、潜入捜査当日になってもあの日からまともにAと顔を合わせてないどころか、まともに話せてすらいない。
当日なのに大丈夫なのかこれ…と思いつつも、俺とAを現場に投入するように変更したのは俺自身なのだ。任務を遂行しつつ、ちゃんとAにあの日の事や今までの事を謝るんだ。

……けれど、この潜入捜査を終えたらAはアメリカに発つことになる。
これが事実上、日本での最後の仕事だ。

すぐに発つわけではないし、後処理もやって終わりなのだが、それでも、あと2年は彼奴と一緒に仕事が出来ないのだと思うと、少しばかり寂しくは思うものだ。

とりあえず、潜入捜査用の黒スーツを身に纏う。
ネクタイを締めて、髪型や服装に乱れがないことを確認する。心の方は乱れまくりだが。

他の潜入捜査員や、Aの方は準備が出来たかと確認しに行けば、どうもAの姿が見当たらなかった。
おかしいな、あいつはいつも早い段階に準備を済ませてるようなタイプだから、こんなに遅いのは珍しい。

今回は自分の任務の方が片が付き、癪だが援護として赤井にも参加して貰っている。赤井に聞けばわかるだろうかと思い聞けば、赤井も知らないと言った。どういうことだ。

無性に何だか心配になって、Aを探し出す。
どこに行ったんだ。これから任務だから、そんな遠いところに行くはずはないのだが。

暫く彷徨いていたら、漸くAの姿を見つける。

だが、此方に背を向けるようにして壁にもたれかかっていて、何かを悩んでいるような唸り声が聞こえた。

………背を向けているものだから、その着ているドレスが、やたらと背中が開いているものなのだと嫌でも意識してしまった。
いや、開きすぎだろ。思わずゴクリと喉が鳴った。

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あけましておめでとうございます〜！

更新遅くなってしまいましたが、今年もよろしくお願いします。

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