5vs1【番外編】 ページ42
・降谷視点
「なあ」
「どうしたよ降谷」
「………俺Aの事好きみたいなんだが」
「「「「「自覚するのがおっせーんだよ!!」」」」」
俺の家で男だけで宅飲みし始めて、程よく全員が酔い始めた頃、俺も酒の勢いがあってか、ポロリと恋心の自覚を暴露すると、満場一致でそう言われた。
「今更!?ホント今更だな!?こっちは10年もハラハラしながら見守ってたのにお前って奴は…」
「いや自覚しただけマシだろ。ヘタしたら一生自覚しなかった可能性あるしな」
「まさかここまで……ここまでとはな…」
「な?言ったろ赤井、零はA関連の事になるとポンコツだから」
「これは流石の俺でも擁護出来ないぞ降谷」
「クソ…好き勝手言いやがって…」
でも事実だから何も言い返せない。
俺が自覚していなくても、どうやらこいつらにはとうにバレバレだったようで。赤井にでさえ看破されている時点で、俺はポンコツだ。それは確かに認めよう。
「一回『お前Aの事好きだろ』って言ってみようかって話にはなったけどよー、降谷って頑固だから自分で気付かなきゃ認めないタイプだしな」
「……まあ、それは確かに、俺でも思う」
「マジで遅えよお前…10年越しにようやくかよ…はーやっと悩みのタネが1つ消えた」
「本当にそれな。結構これでも俺ら悩んでたんだぞ。まあAも大層鈍すぎるからな」
俺以外の男共の溜息が部屋中に響く中、俺も何故だか申し訳なくなり、「すまん」と謝れば「許さん」と言われる。まあそりゃ、10年間もこいつらを悩ませていたのなら、そりゃあ簡単には許してくれないよな。
「降谷、Aと付き合いたいなら俺ら全員倒してからにしてくれよな」
「何だそのダンジョン形式」
「うちの紅一点を幾らお前でもそう簡単に渡す訳ねえだろ!因みにラスボスは赤井だ!」
「結構本気だな!?」
「俺も本気で行くぞ降谷くん。うちの妹分はまだ嫁にはやらん」
「子離れが出来ない親かお前は!」
全員酔っ払いなもんだからそこからはもう取っ組み合いだ。
赤井とは割と本気の方での殴り合いをおっぱじめる前に流石に止められたが、こいつらは本当に今の俺では付き合わせる気は無いようで、今までの自分の愚行に深く反省する事になった。
後日。
「……なんで君達そんなにボロボロなの」
「…いや、ちょっとな…」
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ちゅん(プロフ) - 番外編みたいです(;_;)パスワード知りたいです( ; ; ) (2021年3月7日 14時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
闇月 - イラストが最高で思わず保存したいと思ってしまいました! (2019年9月25日 19時) (レス) id: ceaacc411b (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - なんかもう理想すぎるストーリーが見つかってまだまだこれから頑張れる。ありがとうございます。これからも頑張ってください。 (2018年4月28日 12時) (レス) id: 6434e4011a (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - 蒼衣さん» こんにちは!いきなりごめんなさい…。用件は下の私のコメントと同じです。よかったら見てみてください! (2018年4月22日 22時) (レス) id: 8f71bf94c7 (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - 湊叶さん» こんにちは。突然すみません!パスワードなんですが、作者さんの作品一覧のページのコメントを見ると書いてありますよ!脇から失礼しました! (2018年4月22日 22時) (レス) id: 8f71bf94c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遥 | 作成日時:2017年10月23日 18時