62話 ページ26
「全員集まったな？こいつらが俺の元生徒、そしてとりわけ優秀だった奴らが本日の講師だ。じゃ、降谷頼むわ。」
「ご紹介に預かった、降谷です。本日はお招き頂きありがとうございます。
……さて、堅苦しい挨拶はここまでにしておいて、君達は将来の日本警察の未来を担う人材だ。たかが講習会、されど講習会だ。遠慮は無しだからちゃんと付いてくるように」
「「「よろしくお願いします！！」」」
流石は警察学校、掛け声もしっかりしている。
満足気な顔をした降谷を横目に、期待出来そうだなと私も内心楽しみにしていた。
男が大抵偏る場所だが、割と今期は女も多いらしい。ちらほらと視認する限りは割と人数がいた。
……当然、講師がこんなイケメン共ばかりなもんだから勿論湧いている。
「それにしても、警察学校に秀一さんがいるってすっごい違和感…」
「なかなか興味深いな。見学に来てよかった」
「見学者なのに無駄に目立ってますよ。ほんと顔だけは良いんだから」
「ホォー顔だけだと？」
「こういうところですよあだだだだ」
実技の時のための体力を温存してるというのに、何故この人は無駄に体力を削ぐことをしてくれるのだろうか。
いや、わたしの発言のせいでもあるけども。
「お前は筆記の方はしないのか？」
「後からしますよ。とはいっても筆記の殆どのメインは爆処理とか伊達の方ですしね。私達公安はほぼ実技です」
「日本警察もジークンドーを採用すれば良いのにな」
民事や法律等の事に関して得意だった降谷の講習を眺めながら秀一さんと話す。
懐かしいな。私は民事はそこまで得意ではなかったから、降谷に教えてもらっていた事を思い出した。
「ん」
また。まただ。また視線を感じる。
辺りをキョロキョロと見渡すが、誰も彼もが降谷の方に視線が向いていた。
……気のせいかな。でもさっきも感じたし。
「どうした？」
「いえ、何でもないです。気のせいでした」
「あまり力を入れ過ぎるなよ。でも気は引き締めておけ」
ポン、と頭に手を置かれて、その後グリグリと撫で回される。なんだ。何なんだ。
「……急になんです」
「別に。少しばかり緊張してるように見えたからな」
「…別にそういうわけじゃ」
「どの道硬くなってるのは事実だ。肩の力は抜いておけ」
「…はい」
緊張、してるのかな。
緊張してるからやたらと気配とかに敏感になってるんだろうか。
(……なんか、それとは違う気もするけど)
もっと別の予感がする、というか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 918人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゅん(プロフ) - 番外編みたいです(;_;)パスワード知りたいです（ ; ; ） (2021年3月7日 14時) (
レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
闇月 - イラストが最高で思わず保存したいと思ってしまいました！ (2019年9月25日 19時) (レス) id: ceaacc411b (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - なんかもう理想すぎるストーリーが見つかってまだまだこれから頑張れる。ありがとうございます。これからも頑張ってください。 (2018年4月28日 12時) (レス) id: 6434e4011a (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - 蒼衣さん» こんにちは！いきなりごめんなさい…。用件は下の私のコメントと同じです。よかったら見てみてください！ (2018年4月22日 22時) (レス) id: 8f71bf94c7 (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - 湊叶さん» こんにちは。突然すみません！パスワードなんですが、作者さんの作品一覧のページのコメントを見ると書いてありますよ！脇から失礼しました！ (2018年4月22日 22時) (レス) id: 8f71bf94c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：遥
| 作成日時：2017年10月23日 18時
