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とんでもない辱めを受けた。
自分でも真坂撫でられただけであんな風になるとは全然思っておらず、嗚呼、でも、誰かに撫でられるのなんて本当に久し振りだなと実感した。
最後に撫でられたのなんて、もう覚えてもいない位で、逆に俺の方が撫でまくる立場だったから、あんな風にされるのは正直弱い。
最近、反抗期気味な弟が矢鱈と撫でられるのを嫌がるのは、若しかしてこんな気持ちだったのだろうか、と思う。
……もしそうなら、少しは控えてあげよう。
皿を洗って、リビングで寛いでいる織田さん達の処へと戻れば、『美味かった、有難う』と再度礼を云われ乍頭を撫でられた。
「………、織田さん、俺は未だ男だから良いんですけど、女性とかにしたら確実に落としますよ」
「嗚呼、織田作は確かに知らない内に女性を落としちゃうタイプだよねえ」
「？ よく分からんが、女性には縁が無いからな。お前らが云うような事にはならないさ」
どうだかなあ… 織田さんの事だ。
天然なところも好きな女性とかはきっと好きなんだろうし、こう云う人がタチ悪いのだろう。
……うん、本当にタチが悪い。年上なのも相まって、この人には逆らえないなと思った。
「厭か？」
「え、」
「俺に撫でられるのは」
……厭か如何か、と聞かれたら、正直、厭では無いのだ。
心が追いつかないのと、戸惑いで先刻は挙動不審な態度になってしまったが、厭では無い。消えてしまいたいくらい恥ずかしくもなったが、本当は、嬉しかったんだ。
「……いえ。慣れないですけれど、でも、嬉しかったんです。俺にも兄ちゃんとか居たら、こんな感じなのかなって」
天然故に何でも受け止めるこの人の大きな手は暖かった。
俺には無縁の、年上の兄とか姉とか、本当は何処かで憧れて居たのかもしれない。
「……すーぐ仲良くなっちゃうのだものねえ。」
何とも云えない顔で俺達を見ていた太宰は口を挟む。
けれどもふふ、と直ぐに口元を太宰は緩めた。
「別にお前から捕りはしないから安心しろ、太宰」
「ぶぇっつにぃー？直ぐ仲良くなっちゃって羨ましいな〜とか思ってないよ」
嗚呼、もどかしいなと思った。
マフィアと一般人の隔てる壁。
この2人が話しているのを見ていると、実感したのだ。俺は其方側には行けないし、何も云うことも出来ない。
だからきっと俺と太宰はいつまでも、友達になれないのだと。
「(……もどかしい奴らだな)」
織田さんが密かにそう思っていた事は、勿論終ぞ知る事もなかった。
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遥(プロフ) - 勿論不快にさせた事実は変わりませんが、改めまして女狐呼びは後日修正させていただきます。公式からの呼び名がもし出たらその際はまた変えるかもしれないです。今回はお騒がせしてしまい申し訳ありませんでした。 (2019年7月28日 1時) (
レス) id: 5776c56060 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - ららさん» 妲己、というのもよく考えたら失礼かなと思ったので追記を。前記の通りキャラを貶す意図はなく、クリスティ爵の残酷な面が垣間見える彼女の言葉一つで街を焼ける、といった権力の強さに狐であった妲己のようだ、といった自分の解釈もあります。→ (2019年7月28日 1時) (レス) id: 5776c56060 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - 呼び方の方は後日修正させていただきます。コメントありがとうございました。 (2019年7月27日 23時) (レス) id: 5776c56060 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - 誤解を招くようですが、クリスティ爵はとても好きです。映画で動いて声もついたのは本当にとても嬉しかったです。映画のイメージで「こう言う感じの方かな」と言ったイメージが先走ってしまって申し訳ありません。それと夢主持ち上げ、というよりはその辺の→ (2019年7月27日 23時) (レス) id: 5776c56060 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - ららさん» といった意味で女狐呼びをさせていました。軽率にしてしまい申し訳ありません。情報が少ない方なので、私なりの解釈等も混ざってしまい、呼び方等に不快な思いをさせてしまって申し訳ないです。決してキャラを貶すために使ったものではありませんでした。→ (2019年7月27日 23時) (レス) id: 5776c56060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2018年11月13日 18時
