今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:10,990 hit
小｜中｜大
望むもの ページ10
.
.
なんで、僕は生まれてきたのだろう。
幼い頃は愛されていた。
笑っていた。
幸せだったはずだ。
それなのに。
「裏切り者が……！家に置いているだけでも感謝をしろ！」
「可哀想に。この世にに生まれたのが運の尽きね。」
「ち、近づくな、殺すつもりなのだろう！？」
大嫌いだ。
自分も。
家も。
何もかも。
僕は何もしていない。
何も知らない。
両親の失態でなんで僕が。
こんな目に。
こんな人生やめてしまいたい。
何度も何度も死のうとしたのに。
妖精族とはめんどくさいものだ。
「もう人並みの幸せを望むのはやめたんだ。それなのに、それなのに。」
「落ち着けA。やめるんだ。」
「キミは、最後まで優しいね。」
トレイが僕を変えてしまった。
幸せを望むようになってしまった。
幸せになりたいと思ってしまった。
「キミと、幸せになりたいと、思ってしまったんだ…。」
「A、待て。A！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柳雪 | 作成日時：2020年6月7日 11時
