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腰を強く抱かれて僕は溜息を吐く。





 温厚な人ほど嫉妬深くて面倒なんだと改めて学習した。





 僕はケイトに向き直って笑う。









「そう、それでねこれプレゼントした時の言葉があるんだ。」




「あ、本人の前でそれ暴露する感じ?Aちゃん強すぎ!」




「おいAやめてくれ……。」









 トレイの制止も聞かずに僕はケイトに教える。








 これくれる時にトレイが言った言葉は。









『俺は多分、お前以上にワガママだ。




 この先ずっと一緒に居たいし幸せにしてやりたい。




 プロポーズみたいであれだけど、その、お前を大切にすると誓うよ。』









 プロポーズみたい、じゃなくてプロポーズ。





 これ聞いた時は笑ったし今思い出しても笑ってしまう。









「えー、トレイくんキザ〜!」




「A〜!」




「いいじゃんこれくらい。これからもっと恥ずかしいことあるかもよ。」




「そうじゃなくてだな……。」









 恥ずかしそうに頭を抱えるトレイを見て笑いながらいい人と出会えたなと実感していた。

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作者名:柳雪 | 作成日時:2020年6月7日 11時

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