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キス ページ30

「トレイ。」




「ん……?」









 自室で本を読んでいた時、不意に呼ばれて顔を上げる。





 声のした方を向けば短くキスを落とされた。








 彼女は満足そうに笑うと俺のベッドに寝転んでスマホを構う。





 可愛い奴だなと思いながらまた本へ視線を落とした。









「A、キスしていいか?」




「んー……ん。」









 スマホを弄る彼女にそう問いかければ素直に顔を上げて目を閉じる。





 健気で可愛らしい。





 柔らかい唇にキスを落として頭を撫でた。








 彼女は嬉しそうに笑って俺に抱きつく。





 優しく抱き締めれば「大好き」と言う言葉が零れた。









「トレイ、キスして。」




「……どうした、唐突に。」









 膝の上に座る彼女に優しく唇を重ねる。





 彼女にふわりと頭を撫でられて彼女の腰を抱き寄せた。





 彼女の唇を軽く舐める。








 彼女はどこか泣きそうな顔をしていた。





 頭を撫でて何回か唇を重ねる。





 彼女の悲しみを埋めるように。









「……キスしてくれよ、A。」




「んん……はいはい……。」









 彼女の腰を抱き寄せて膝の上に座らせた。





 彼女から控えめなキスが降ってきて、もっとと強請ると呆れながらもしてくれる。








 少しして彼女にスイッチが入ったのか押し倒された。









「悪いな、我慢出来ないみたいだ。」




「待っ、ちょっと、んっ!」









 腕を掴んで口を塞ぐ。





 ベッドに押し倒す。





 どうにか逃げようとする彼女を力で押さえ付け、舌を絡める。








 彼女は少しずつ抵抗をやめて俺を受け入れた。









「A、待て、ん……う……。」




「今日は、ダメ。」









 押し倒されて馬乗りになるAに少し興奮する。





 俺は仕方ないなと思いながら彼女を受け入れた。








 彼女を抱き締めてキスをする。





 彼女に求められるのは、とても興奮した。









「愛してる、ノア。」




「僕も愛してる。幸せにしてよね、トレイ。」




「ははっ、そんなの当たり前だろ?」









 嬉しそうに笑う彼女のベールを上げる。





 そして優しく口付けを交わした。





 優しい優しい誓いのキス。








 絶対に後悔させないと、幸せにすると誓って。

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作者名:柳雪 | 作成日時:2020年6月7日 11時

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