【マインクラフターの日常】してみた。されてみた。【日常組】 (ページ2)

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キスしてみた【P】ページ2

とある日。その日はぺんちゃんの家に遊びに来ていた。

遊びに来ていると言っても特に何をするでもなく。たまに作業中話をしたり、休憩で一緒にゲームをしたり。

ぺんちゃんが編集で忙しいのと、お互いに外に出るタイプじゃないと言うのもあってずっと家でごろごろとしていた。

お昼を食べた後、しばらくして甘い物が食べたくなってキッチンに立つ。

「あれ、なんか作んの？」
「うんー。甘い物食べたくなっちゃって」
「やったー！おやつだー！」

ぺんちゃんはパソコンの前で体を伸ばし、嬉しそうに笑った。

ちょっと小太りしてるぺんちゃんは私とご飯を食べる時だけでもとカロリーを気にして食べさせてはいる。

だけどこうも嬉しそうにされるとついつい甘やかしてカロリーが高い食べ物を与えてしまう。

自分で甘いなぁと思いながら冷蔵庫を開けて何が作れるのか考える。

「……食パンあるしフレンチトーストでも作ろうかな」
「Aさんのフレンチトースト絶対美味いじゃん」

さっきまで静かに編集していたぺんちゃんが嬉しそうに笑っている。その笑顔が可愛くてダメだと思いながらもつい甘やかす。

私は手早くフレンチトーストの下準備をしてフライパンで焼く。甘い香りが漂って本格的に小腹が空いてきた。

1枚焼けてお皿に乗せるといつの間にかぺんちゃんが後ろにやって来て見ていた。

「……味見する？」
「するっ！」

即答で元気よく返事をされて私は苦笑いを零しながらフレンチトーストを切り分ける。

その様子をワクワクと目を輝かせて見ている姿がおやつを待つ犬の様で。

フォークで口元に持って行くと口を開けてぱくりと食べた。

「うんまぁ！やっぱAさん天才だわ」
「……うん、おっけ美味しい。さ、残り焼いちゃうから待っててね」
「え、俺これ食べたい……」
「……仕方ないな……」

私は子犬のような目で見られてまた甘やかす。だがさすがにそれじゃダメだと思って私より少し背の低い彼にちゅっとキスをした。

ぺんちゃんは顔を真っ赤にして「えっ？えっ？」と動揺している。

「キスってカロリー消費するらしいから。フレンチトースト食べ終わった後に沢山キスしていいならあげる」
「あ……えっ……は、はい……」
「ふふっ、はいどうぞ。じゃ、待っててね」

頬にキスをしてお皿を渡す。すっかりぺんちゃんは沸騰しそうなくらい真っ赤になっている。
少し意地悪しすぎたかな。