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8話 ページ9

三澄「外表に多数の損傷…毛髪長さ6cm」

定規で髪の長さを測りながら言う

久部「はい」

三澄「左側頭部に陥没骨折
耳介からも出血が認められる」

東海林「血液からは
睡眠薬を含め薬 物は検出されず」

三澄「了解」

普段通りスムーズに解剖が進む
三澄班とは裏腹に中堂班は苦戦を強いられていた

真嶋・中堂
「「神倉さん、ほらもっとしっかり持って!」」

神倉「血で滑るんですよ〜あんまり見たくないし」

所長の気持ちも分からなくはないが
助っ人の頼りなさに解剖室の皆が驚いた

三澄「損傷26 左肩の擦り傷 5cm×3cm」

肩の傷に定規を当てがってサイズを伝える三澄

三澄「損傷27 左肘の擦り傷 5cm×3.5
その下に瘡蓋になった擦過傷あり」

肘の傷も同様に調べていく

神倉「上るの?」

脚立の前で驚いたように声を上げる神倉

中堂「上らないとフレームに入らない」

所長相手に中堂も敬語を使うが流石に
イライラした様子はこちらにも伝わって来る

神倉「高いよ〜落ちたら危ないし」

真嶋「所長は背が高いので
登るって言っても腰辺りの高さ分ですよ」

安心させようと気を遣って言ったが効果はなし
一応登ってみた神倉は
カメラを持ったまま駄々を捏ね始める始末

中堂「あ〜使えねえ」

神倉「そんな言い方ないでしょ坂本さんの
代わりが居ないから仕方なく手伝ってるのに…」

神倉の言い分はご最もだが
生憎彼は戦力外なのだから仕方がない

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作者名:はな | 作成日時:2018年2月21日 15時

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