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34話 ページ35

仕事を終え歩道橋を降りてくる三澄と久部

三澄「イタリアの友達に聞いたんだけど
労働って罪なんだって
人は皆罪人で罪を贖う為に働いてるって
だから一分でも早く仕事を終わらせて家に帰る」

久部「何かそれ聞いちゃうと
働きなくなくなりますね」

三澄「何が幸せか分かんないけどね
じゃあまた明日」

久部「明日、あっ三澄さん」

三澄「うん?」

久部「あの三澄さんは
どうして働いているんですか?」

三澄「生きる為」

久部「即答っすね」

三澄「久部君は?」

久部「いや…俺まだ夢とか見つかってないし」

三澄「夢なんてそんな大袈裟な物
なくてもいいんじゃない?目標程度で」

久部「目標?」

三澄「給料入ったらあれ買うとか
休みができたらどっか行くとか
誰かの為に働くとか…じゃあ」

久部「はい」

三澄の言葉に久部は何を思ったのだろうか
ただ一点を見詰め何かを考え始めた

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作者名:はな | 作成日時:2018年2月21日 15時

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