檸檬のカオリ、私のヒカリ４ (ページ22)

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２１話ページ22

病室には点滴に繋がれ眠りにつく
工場長とその傍らに座る課長の姿があった

待合室のベンチでは三澄親子が話をしていた

夏代「一番残業してたの工場長なんですって
去年から時間外労働の取り締まりが
厳しくなったでしょでも残業しなきゃ
注文に追いつかないそれで退勤後の
サービス残業が始まった
それが何ヶ月も続いて出荷制限をかけるか
作業工程を減らすよう社長に
直談判したらしいんだけど…」
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蜂蜜ケーキの製造工場

社長「うちのケーキを
待ってる人が全国に居るんです」

松永「分かっています」

社長「お客様を悲しませてどうしますか
味を落とすなんて言語道断
これは消費者への裏切りです
もっと向上心を持ちましょうよ
やる気がないなら辞めてもらっても構いませんよ」

松永「そういう…」

佐野「辞めるなんて…」

直談判に行った工場長と佐野だが辞めても
構わないの言葉にこれ以上言い返せなかった
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病院の待合室のベンチ

夏代「社長に言わせると残業は
従業員達が勝手に忖度した結果で
自分は何一つ強制していない」

ミコト「ふざけてる」

夏代「大ふざけよ、こんこんちきよ
佐野さんの事故もね会社とは無関係で
押し通せって遠回しに脅してたみたいなのよ
あ～何としてもくも膜下出血の原因が
過労によるものだって認めさせないと」

ミコト「それなんだけど…」
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佐野さんご家族の家の玄関先
母親の可奈子と娘の百合奈が居た

母親は箒を持った娘に質問する

可奈子「あっお掃除してんの？」

百合奈「おかえり」

夏代「こんにちは～」