2話 ページ3
建物の外には大勢の人々で賑わっている
東海林「研究所内の説明会は30分後に始まります」
久部「はい…えっと16時半」
大きな声で呼びかけをする東海林と
質問に答える久部の声が遠くに聞こえる
夏代「質問いいですか?」
突然背後から声を掛けられ
驚きながら振り返り返事をする
ミコト「はい勿論…えっ!?」
夏代「ちょっと、意外と広いのね」
久部「説明会希望参加ですお願いします」
驚く三澄を他所に興味津々で歩き出す女性
ミコト「何してるの?」
そう言うと三澄も後を追う
ミコト「ねえ」
夏代「もう一人の解剖医ってあの人?」
彼女の視線の先にいるのはビラ配りに精を出す久部
ミコト「記録員の久部君ね
それに解剖医はあと二人居る」
夏代「独身なの?」
ミコト「そうだけど、えっねえ何してんの?」
肯定の答えが出るや否や夏代は彼の元へ走り出した
夏代「どうも〜ちょっとはじめまして〜どうも〜」
近付いて来る人物を目の前にし
さっきの怪しい人だと悟った久部は
東海林の肩を叩いて知らせる
東海林「さっきの…」
彼女もさっきの怪しい人と言いたげな素振りを
見せるが本人を目の前に声を大にしては言えない
そんな事とはつゆ知らず噂の怪しい女は
サングラスを外して自己紹介を始めた
夏代「三澄です、ミコトの母です」
東海林「はじめましてお世話になってます」
久部「母!どうもはじめまして
久部六郎と申します」
夏代「久部さん独身?」
久部「えっ?そうです独身です」
東海林「アハハッ!」
夏代「頑張ってますか?ミコト」
東海林「もう、はい」
急に独身チェックを始めたかと思うと
直ぐに話題を変える自由人夏代に笑うしかない面々
ミコト「今、仕事中だから」
それを正論と苦笑いで窘める娘のミコト
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作者名:はな | 作成日時:2018年2月21日 15時