16話 ページ17
東海林「無駄にした超無駄にした返して欲しいの
私の1825日…閏年入れたら1827日!」
三澄「今、閏年関係ないから
ねえ心当たりっていうのは?」
東海林「職場に奥さん乗り込んで来てさ」
真嶋・三澄・神倉「「「来たの!?」」」
久部「来たんですか!?」
言葉は違えど
タイミングは完璧で四人の声がハモった
東海林「“アンタのした事は一生忘れない
地獄に堕ちろ!”ってゆで卵投げつけられた
これ見たら思い出しちゃった
額に当たったゆで卵の硬さ…」
額に手を当てながら話す
東海林の横顔はとても綺麗だった
神倉「ちょっと拝借」
東海林の手から脅迫状を取ると
今度は神倉がカミングアウトを始める
神倉「実は私にも心当たりが
厚労省にいた時に対立した人が結果的に
飛ばされちゃって逆恨みされて暫く家に
無数の無言電話が…」
東海林「そうだその人にしよう」
久部「しよう?」
東海林「だって自分宛だと思うと嫌じゃん!」
神倉「私だって嫌ですよ」
東海林「じゃあ…六郎だ!」
久部「何で俺なんですか」
真嶋「大丈夫です皆さんじゃないです
この脅迫状は私宛ての物です
この前の裁判の騒ぎで“週刊ジャーナル”に
私の名前出ちゃったでしょ写真も勝手に使われた
その記事を見た過去の何らかの事件の関係者が
嫌がらせに来たんだと思います
タイミングもバッチリだし
それに貼ってあったもう一枚の紙…」
そう言いながら所長室を出て
デスクに戻って行く真嶋の背中を
何とも言えない表情で見送る久部
東海林「じゃあマコトが危ないじゃん」
神倉「気を付けて下さいよ」
真嶋「はい」
そんな彼女の背中を黙って中堂も見ていた
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作者名:はな | 作成日時:2018年2月21日 15時