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[おついちside]
その夜、僕が夕飯を食べて帰ると、ちょうど兄者からメッセージが届いた。
『今からそっち行っていいか』
なんだろう、今日の昼のこと怒られるのかな。
まあわざとAちゃんに聞こえるように言ったから当然だよね…
『うん、いいよ。泊まってく?』
そう返事をするとすぐに返ってきた。
『ん。弟者も連れてく』
あーあ、2人ともに怒られちゃうのかあ。そんなことを考えながら僕はお風呂を沸かした。
((ピーンポーン))
お、きたきた。
ドアを開けると目の前に兄者が。弟者くんは酒を買いにコンビニに行かされているらしい。
お「どーぞ」
僕はいつも通り兄者を中に通した。
ソファに座った兄者は昼と同じ険しい顔。
兄「なあおっつん」
お「…ん?」
兄「お前さ、Aの気持ちわかってんだろ?」
お「まあ、あれだけ大好きって言われたらね」
兄「で、おっつんはそれを無視するわけだ」
お「だって僕、彼女より一回りも年上よ?子供にしか見えないの。彼女の好きだって勘違いだよきっと。ね?」
兄「…お前それ本気で言ってんのか。」
まさか。彼女の好きが本気であることくらい僕が1番わかってる。でも僕には人を好きになることができない理由がある。
お「兄者も知ってるでしょ。僕はもう本気の恋なんてしたくないの。かわいいおねーさん達とフラフラ遊んでるのが1番なの。」
兄「それはっ…なぁ、おっつん、」
兄者が何かを言いかけたところで弟者くんが到着。そこからは何事も無かったかのように3人で呑んで、ゲームして、そしていつものように雑魚寝をした。
兄者が言いたいことはわかってる。
彼には僕の気持ちがわかっているのだろう。でも僕はそれを自覚したくないんだよ。
自覚してしまったらお終いなの。だから気づかないフリをしてて?お願い、兄者…
…もう、愛する人に裏切られるのは嫌なんだ。
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苺。(プロフ) - 、さん» 申し訳ございません、作った際に外すのを忘れておりました。以後このようなことがないよう注意を払います。 (2018年8月10日 23時) (レス) id: bced30bcc8 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月10日 22時) (レス) id: 390752b8ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shirö | 作成日時:2018年8月10日 22時