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ド「あ、いたいた!ちょうど叩いてる〜」
ドンさんが指さした先には、みんなが盆踊りをしている中心で楽しそうに太鼓を叩いている人が。
ぺ「本当だ、ノリノリだねえ。ホラ」
ビデオをふむふむと見ていたぺーさんは、ズームにして私にもその様子を見せてくれた。
ド「よおーし、俺も踊ってこよーっと」
ぺ「あ、じゃあ俺も」
そう言うと2人は輪の中に入っていってしまった。
盆踊りの経験がない私はどうしようかと戸惑っていると、突然肩をぽんぽんと叩かれた。
?「ねえ、可愛いお嬢さん、俺と一緒に踊りませんか?」
まるで童話の王子様のような台詞が聞こえてきた方を見ると、そこにははっぴを着た鉄塔さんが。
「鉄塔さん…!あれ、さっきまで上にいたのに…」
鉄「ふふ、3人が来てるのが見えたし、ちょうど交代のタイミングだったから来ちゃった。ね、俺が教えてあげるから一緒に踊ろ?」
私が頷くと、鉄塔さんは優しく微笑み、私の手を引いて輪の中に入っていった。
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丁寧に教えてもらうこと数分、なんとか踊れるようになって鉄塔さんも褒めてくれた。
踊っている途中でドンさんとぺーさんも合流し、4人で盆踊りを楽しんだ。
鉄「あ、そうだ。そろそろ向こうの川の方で花火が上がり始めるんだけど、みんなで見に行かない?」
「花火…!行きたい!」
ド「あ、屋台も巡りたーい」
ぺ「俺も俺も。あれ、鉄塔さん太鼓は大丈夫なの?」
鉄「盆踊り自体もう終わりだし大丈夫。着替えてくるから、3人で先になんか食べて待ってなよ」
ド「はいはーい。行こ、2人とも。俺お腹すいちゃった」
ということで私たちは屋台のある方へ、鉄塔さんは関係者用のテントがある方へとそれぞれ移動した。
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作者名:shirö | 作成日時:2018年7月9日 23時