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「んー…?」
数人の男の人の声が聞こえて目を覚ました私はゆっくりと顔をあげる。目の前にはあのお兄さんがすやすやと寝ていた。顔色がさっきよりだいぶ良くなっていてとりあえず安心だ。
メ「あ、A起きたか」
声がした方を見るとピンク、青、そして緑の3人が目に入る。
「お兄ちゃんおはよ…そちらのお2人は?」
メ「コイツらはそこの赤いのの連れだ。連絡取れなくて困ってたところを丁度お前が助けてたってわけ。よくやったなA」
兄がこちらに来て私の頭をわしゃわしゃと撫で、私はその2人の方まで連れて行かれた。
?「こんにちは、Aちゃん。僕はメロさんの友達のおついち。そこで寝てるのは弟者で、こっちが兄者だよ。よろしくね!」
緑のお兄さん…おついちさんはそう言うと私の前に手を差し出してきた。私も手を出し握手をすると、おついちさんは優しく微笑んだ。
兄「弟を助けてくれてありがとうな」
背の高さと鋭い目つきで少し怖そうに見えた青いお兄さん…兄者さんも意外と優しく微笑みかけてくれた。
「Aです、いつも兄がお世話になってます。」
私は2人に向かって頭を下げた。
お「ねえこの子本当にメロさんの妹?」
兄「嘘なんじゃね?」
メ「うっせぇ追い出すぞお前ら」
何やら言い合いをしているが3人は本当に仲が良さそうに見えた。
兄「そういやさっきからすげぇ美味そうな匂いしてんだけど、弟者の輸血にこの子の血使った?」
突然兄者さんがそんなことを言い出した。
「私の血ですけど…えっと、美味しそう…?」
私は疑問に思ったことを素直に口に出す。
メ「…ああ。コイツら兄弟は人間と吸血鬼のハーフだからな」
「…………え?」
兄が言ったことに理解が追いつかなかった。
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作者名:shirö | 作成日時:2018年7月9日 23時