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次の日もまだ雨は続いていた。借りてしまったパーカーをどうにか乾かし、もし今日の帰りに会えたら返そう、と傘と共に持って家を出た。
登校中、偶然にも昨日あの人に会ったところで弟者にばったり会った。

弟「あ、おはようA!…あれ、なんで傘2本も持ってんの?あ、その青い傘兄貴のと一緒だ。」
「おはよ〜弟者。この傘?えっと、もしかしてこれも…?」

私はパーカーを濡れないようにチラリと見せる。

弟「ん?あ、うん、それも一緒…そういえば昨日失くしたとか訳わかんないこと言ってたけど、Aに貸したのか。」
「ってことはあの人、弟者のお兄さんだったんだ…!」

私は昨日のことを弟者に話した。

弟「そっか、Aも災難だったな。兄貴、俺に持ってきてくれた帰りだったみたいだな、ナイスタイミング!あ、それ俺が返しとこうか?それとも家来て直接渡す?」

私はもう一度あの人に会いたくて、放課後弟者のお家にお邪魔することにした。

また会えるのがこんなに嬉しいなんて、初めての感覚だった。

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「お、お邪魔します…」
弟「ふはっ、そんな緊張しなくて大丈夫だって」

くつくつと笑いながら、弟者は私をリビングへと案内してくれた。

弟「兄者、ただいま〜!」
兄「ん、おかえり……あ、昨日の」

お兄さん、兄者さんっていうんだ…
そう思いながら私は慌てて頭を下げる。

「こ、こんにちは!昨日は本当にありがとうございました!」
兄「ん、そんだけ元気だったら風邪もひいてねぇな。良かった。それにしても、弟者の彼女だったとは意外だったな」
「ち、ちがっ…」
弟「あっはは、違うよ兄者。Aは俺の親友。妹みたいなもんだよ」

弟者は「な?」と私の頭に手を置いてニコニコしている。
私は濡れないようにビニール袋と紙袋で二重に包んでいたパーカーを兄者さんに差し出した。

「これ、洗って持ってきました」
兄「あ、どーも。わざわざ洗ってくれなくても良かったのに」
弟「傘は玄関にさしといたからね」

いつの間にか弟者が3人の飲み物を持ってきてそう言った。

弟「せっかく来たんだし、ゆっくりしてきなよ。ゲームでもする?」
兄「お、いーじゃん。わかんなかったら教えてやるよ、えっと、Aだっけか。」
「あ、ありがとうございます!」
兄「ふっ、さっきからありがとうばっかだなお前は」

そう言って笑った兄者さんは本当にかっこいい…

その後私たちはゲームを楽しみ、帰りは弟者に送ってもらった。

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スネゾカペ - 完結((´;ω;`))とってもいいお話でした...!苺さんの新作まってます(書ける時間があればの話ですが...) (2018年8月7日 9時) (レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)
苺。(プロフ) - スネゾカペさん» ありがとうございます( ´ω` )/本編は終わりましたが、また別のお話でもよろしくお願い致します! (2018年8月7日 1時) (レス) id: bced30bcc8 (このIDを非表示/違反報告)
スネゾカペ - 更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年8月6日 1時) (レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:苺。 | 作成日時:2018年7月9日 8時

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