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?「なんでこんな雨降ってんのに傘もささずに走ってんだ？」
至極真っ当な質問である。
「えっと、傘持ってきてたんですけどビニール傘だったんで誰かに盗られちゃったみたいで。」
?「ふうん」
自分で聞いてきたのに反応薄…
「あ、あの、早く帰りたいんでもういいですか…？」
そろそろ本当に風邪をひきそうだ。
?「はあ…これ、使え。あとこれ着ろ」
そう言うと、男の人は着ていたパーカーを脱ぎ、さしていた青い傘と共に私に押し付けてきた。
傘で隠れていたその人の顔は、とても綺麗で整っていた。思わず見とれてしまうほどに。
「えっ、いや、そんなの申し訳ないです！」
ハッと正気を取り戻した私は慌てて返そうとしたが、「家が近いからいい」と言って男の人は走って行ってしまった。
追いかけようかと思ったがどう見ても足が速いため、諦めてありがたくお借りすることに。
確かに雨で身体が冷えてしまっていたため、だぼだぼなパーカーを羽織り、大きな青い傘をさして家まで帰った。
家に帰ってからも、ご飯を食べていてもお風呂に入っていてもあの傘を貸してくれた男の人の顔と声が頭から離れず、夜もなかなか眠ることが出来なかった。
この日、私は初めて恋をした。
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スネゾカペ - 完結((´；ω；｀))とってもいいお話でした...！苺さんの新作まってます(書ける時間があればの話ですが...) (2018年8月7日 9時) (
レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)
苺。(プロフ) - スネゾカペさん» ありがとうございます( ´ω` )/本編は終わりましたが、また別のお話でもよろしくお願い致します！ (2018年8月7日 1時) (レス) id: bced30bcc8 (このIDを非表示/違反報告)
スネゾカペ - 更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年8月6日 1時) (レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺。 | 作成日時：2018年7月9日 8時
