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その日は大雨で、『少し遅れる。濡れないように待ってろ』という兄者さんからのメッセージを見た私は会社のエントランス前で兄者さんの到着を待っていた。
すると突然、後ろから声をかけられた。
？「あれ、Aさん？こんな所で会うなんて珍しいね。何してるの？」
振り返るとそこには仕事終わりであろう秋本くんがいた。
「あ…秋本くん。ちょっと人を待ってるの」
秋「ふうん…女の子？それとも男？…もしかしてあの先輩？」
秋本くんの声は段々低くなり、最後に先輩の名前を出した時は問い詰めるような口調になっていた。
秋「あんな奴とAが一緒にいるなんて…アイツはAの家にまで行って君を俺から奪おうと…そんなこと許されないよね？だってAは俺のなんだから」
「ちょっ、ちょっと待って、なんで先輩が家に来てること知って…それに私たち、ただの同期でしょ…？」
秋「ただの同期…？何言ってるの、君は俺の可愛いAでしょ？俺はAのことずーっと見てるんだから。君に相応しいのは俺だけなんだから。」
もしかして、あの視線って…
そう思った時には既に遅く、私は人目につかない壁に追い詰められていた。
秋「ああ、なんて綺麗なんだろう。入社してからずっと君を見ていたんだよ？でも気づいてもらえないから、少しわかりやすく見つめてみたり、家までこっそり送ってったりしてたんだよ？ねえ、気づいてくれた？」
やっぱり。視線も不審者も、すべて、この人だったんだ。
そう思っている間にも秋本くんと私の間の距離がどんどん縮んでいく。
逃げなきゃいけないのに、足がすくんでしまって動けない。
秋「最近はすぐ帰っちゃってたでしょ？仕事終わって出たらもういなくて、君を送って帰ってあげられなかったじゃないか」
私たちの中ではストーカー行為でも、彼としては送っているつもりだったのか。その認識の違いにも恐怖を感じる。
怖い、助けて、兄者さん…
耐えられなくて目をつぶると、誰かが近づいてきたのを感じた。
秋本くんか、それとも…
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スネゾカペ - 完結((´；ω；｀))とってもいいお話でした...！苺さんの新作まってます(書ける時間があればの話ですが...) (2018年8月7日 9時) (
レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)
苺。(プロフ) - スネゾカペさん» ありがとうございます( ´ω` )/本編は終わりましたが、また別のお話でもよろしくお願い致します！ (2018年8月7日 1時) (レス) id: bced30bcc8 (このIDを非表示/違反報告)
スネゾカペ - 更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年8月6日 1時) (レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺。 | 作成日時：2018年7月9日 8時
