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少しして運ばれてきた料理は、これまでに食べたイタリアンの中で1番美味しく、自然と笑顔になっていたようで

兄「ふっ、そんな幸せそうな顔で食ってくれるなら連れてきた甲斐があったな」

と兄者さんも喜んでくれた。

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「兄者さん、今度は私にご馳走させてくださいね?」

大満足でレストランを出た私は兄者さんにそう言った。

兄「んー、考えとく。…あ、なら今度の休み家来て飯作って」

唐突な提案は嬉しかったが、少し気になる点が。

「えっと…おついち先輩が作った方が美味しいと思いますけど…」

そう言うと兄者さんは子供のようにムスッとして

兄「俺はお前が作ったのが食べたい」

と言った。その様子がクールな兄者さんのイメージとかけ離れていて、ついふふ、と笑ってしまう。

「わかりました、頑張って作りますね。土日ならいつでも呼んでください」
兄「じゃあ土曜で。家まで迎えにいくから。時間はまた連絡するわ」

そう言うと兄者さんは私を家まで送ってくれて、頭を撫でて帰っていった。
土曜日にまた会える。こんな幸せ続きでいいのかな?なんて思いながらも、私は幸せな気分のまま眠りについた。

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金曜日は初めての弟ライブを楽しんだ。配信が終わると兄者さんから『明日10時に迎えにいく。買いたいモンあるならスーパー寄るから』とメッセージが。『わかりました、お待ちしてます』と返事をすると、さっさと寝る用意をして早めに眠りについたのだった。

そして土曜日。早く寝たおかげか、寝覚めが良くスッキリした気分で用意をすることができた。
10時前にマンションの下に降りると、前には兄者さんのものらしき車が停まっていた。私は走り寄って運転席の兄者さんを確認。窓をコンコンと叩くと兄者さんは私をチラ、と見て助手席を指差した。

「おはようございます、兄者さん。わざわざすみません」
兄「俺が頼んでんだ。当たり前だろ」

そう言って車を発進させた兄者さんはいつもの眼鏡ではなくサングラスをかけている。かっこいい…!

途中でスーパーに寄ってもらい、必要なものを買って戻る。

兄弟の家に着くと、弟者とおついち先輩に出迎えられた。

弟「おはよA、何作るの?」
「おはよう弟者。それは秘密〜」
お「残念だったね弟者くん。あ、Aちゃん、僕も手伝おうか?」
「大丈夫ですよ、先輩も座っててください」
お「そっかー、じゃあ兄者と遊んどこーっと」

先輩はそう言うと、ニヤニヤしながら兄弟のもとへ行った。

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スネゾカペ - 完結((´;ω;`))とってもいいお話でした...!苺さんの新作まってます(書ける時間があればの話ですが...) (2018年8月7日 9時) (レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)
苺。(プロフ) - スネゾカペさん» ありがとうございます( ´ω` )/本編は終わりましたが、また別のお話でもよろしくお願い致します! (2018年8月7日 1時) (レス) id: bced30bcc8 (このIDを非表示/違反報告)
スネゾカペ - 更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年8月6日 1時) (レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:苺。 | 作成日時:2018年7月9日 8時

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