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18. ページ18

[兄者side]

はぁ、やっちまった…

俺は電車の中でため息をついた。
早めに家を出たはいいものの、おっつんが作ってくれた弁当を忘れてきたのだ。引き返すか、どこかで買うか、なんて考えていると弟者から連絡が来た。

弟『おついちさんにお弁当託したから!また時間とかはおついちさんから連絡来ると思うから確認しといてね』

よかった、多分会社が近いおっつんが持ってきてくれるのだろう。午前中なら多少抜ける時間も作れそうだしなんとか美味い昼飯にありつける。

出社して少しした頃おっつんから連絡が。11:00にビル前に来い、と。そしてもう1件、Aに関する話。おっつんに脅迫まがいの写真が届いたらしい。
それについてはとりあえず本人には黙っておいて、今度ゆっくり話そうということになった。

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そして11:00。ビルのエントランスを出ておっつんを探していると…

兄「A?」

そこにはキョロキョロしているAが。

「あっ、兄者さん!えっと、これ、先輩に頼まれて」

突然話しかけて閉まったからか、少し慌てている様子のAについ頬が緩む。

兄「ふっ…おっつんが来ると思ってたからびっくりしたけど、さんきゅな。」

そう言ってAの頭を撫でる。Aは土曜日のように恥ずかしそうに俯いた。俺は少し迷ったが、次いつ会えるかわからなかったので思いきって言ってみる。

兄「なあ、今夜暇だったら、2人で飯でも行かね?」

Aは驚いたように俺を見たが、すぐ笑顔になって

「はい、行きたいです!」

と答えた。可愛いなオイ。
俺たちは午後の予定を確認し、仕事が終わってからAの会社の前で待ち合わせることになった。

兄「弁当ありがとな、じゃあまた後で。」
「はい、また後で…!」

帰っていくAの後ろ姿を見送り、俺もビルへと戻った。

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スネゾカペ - 完結((´;ω;`))とってもいいお話でした...!苺さんの新作まってます(書ける時間があればの話ですが...) (2018年8月7日 9時) (レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)
苺。(プロフ) - スネゾカペさん» ありがとうございます( ´ω` )/本編は終わりましたが、また別のお話でもよろしくお願い致します! (2018年8月7日 1時) (レス) id: bced30bcc8 (このIDを非表示/違反報告)
スネゾカペ - 更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年8月6日 1時) (レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:苺。 | 作成日時:2018年7月9日 8時

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