【完結】僕は貴方が好きです。-第二章- 《 Satoshi Ohno 》

future30．誰？ ページ10

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「智くん！」


『あ、Aちゃん！』


「おかえり。」


『ただいま。』

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あのＶＳの打ち上げの後、俺は告白してたなんて覚えていなかったわけだけど、

もう一度しっかり意識のあるときにして、無事付き合い始めて2ヶ月。

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コンサートで地方に行っていて久しぶりにAちゃんに会った時のこと。

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『あ、嵐だ。』


「ホントだ！....ん？...二股..？」

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ビルのスクリーンに写された嵐を見て微妙に盛り上がった時のこと、

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ふと本屋の前で立ち止まりそう言ったAちゃん。


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『誰が？』

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そう呑気に聞いた俺はこのあと絶句することになる。

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「...智くん、二股、したの？」


『...は？』


「だってこれ...。」

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そう言ってAちゃんが指差した先には一冊の週刊誌。

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そしてそのど真ん中に映し出された二つの写真と、大きく記載された俺の名前。

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そして、二股という文字。

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『...なにこれ...。』

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そこに写っていたのは...

future31．肝心なこと→←２９．愛おしいくらい

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