【完結】僕は貴方が好きです。-第二章- 《 Satoshi Ohno 》

２３．前者 ページ3

「失礼します！嵐さんお疲れ様でした。


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それではこの後指定の場所にて打ち上げを行いますので各自、なるべく時間までによろしくお願いします。」


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収録が終わり、先に楽屋に戻っていた俺たちのところに、観覧のお客さんが帰ってから片付けなどを終えたスタッフが一人、


打ち上げの最終確認に来た。


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嵐「はーい。」


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メンバーそれぞれが帰りの支度をしながらスタッフに揃って返事をする。


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その返事を聞いてから失礼しました。といって仕事に戻っていったであろうスタッフが居なくなってしばらくしてから


潤くんが口を開いた。


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「あー、やべ。見ようと思ってた映画撮り忘れた。」


「何？洋画？」


「うん。あ、俺ちょっと遅れる。

一回家帰って映画撮ってくるわ。」


「了解。スタッフに言っとくわ。」


「ごめん、翔くん。よろしく。」


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映画好きの潤くんが悔しそうに頭をかきながら鞄にものを丁寧に入れて立ち上がる。


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「んじゃ、お先に！」


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ちょっと焦りながらそう言い、ひらっと手を振って楽屋を急ぎ足に出て行った。


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「じゃ、みんなまた後でね！」


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潤くんが出て行ったすぐあとに一人、

テンションが違いすぎるあの人がそういって同じように楽屋を出て行った。


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同じ事をしていても前者の方が圧倒的にかっこよく見えたというのはこの際、気にすることでもないが...。

２４．その視線の先...。→←２２．じゃれ合い

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