小さな2人の日常。

寒い朝は。 ページ28

Ryosuke side

冬の朝は寒い。

いつまでもこのまま布団にくるまっていたいと
思うのは、俺だけじゃないだろう。

でも、仕事は待ってくれない。

自分に喝を入れて、体を起こすと、
隣には気持ちよさそうに眠る侑李。

侑李も今日は仕事だ。


山「おーい、起きろー。」


知「んん…」


やっぱり、布団から出たくないのは
みんな同じだ。


山「遅刻すっぞ？」


知「んー、、、。」


山「起きて！」


はぁ、どうしよう。


知「りょーすけと一緒に寝たい…」


か、かわいい…。

朝からこんな可愛いとか、やべぇ。

でも、


山「だーめ。俺も仕事。」


知「うぅ…。」


山「早く起きないと、俺行っちゃうよ？」


知「えっ、それはだめっ…

じゃあ起こして？」


上目遣いで頼まれたら、断れるはずもなく。

君を起こそうと手を伸ばす。


知「じゃなくて、ね？」


あー、はいはい。

侑李の唇に小さなキスをひとつ。


山「おはよう。」


優しい声で囁けば、とろんとした目で


知「ん、おはよ…。」


って返してくれる。

これが、寒い朝のお約束。









さ、起きて、今日も1日頑張ろうね？

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