猛毒*73* ページ32
作戦開始から約一時間半が経過した頃。
敵船を落とした皆が船に戻ってきた。
「おかえりー！」
「そっちはうまくいったみたいだな」
「いや思ったより手こずった」
「相手が厄介だったな」
『皆おかえりなさい。大丈夫？大怪我とかしてない？』
ベポとジャンバールの後ろからそう声をかけると、皆は目を見開いて固まる。
私は作戦開始時満足に体を動かせない状態でオペ室に居たから、当然の反応だ。
イッカクやペンギン辺りからのお説教を避けるためにも
私は船で起こった出来事をざっくりと伝えた。
「まさか海賊団のリーダーが侵入してたなんて…」
「Aが無事でよかった」
『ありがとう。
…皆の方はどうだった？レオンの話だと操り人形になってる手下がいたみたいだけど』
うちのクルーは私を含め全員がお揃いの白いつなぎを着ている。
今帰ってきた皆のつなぎは、血こそついていないものの所々茶色い汚れが付着していた。
「あぁ…最初は訳わかんないまま相手にしてたけど、こっちは途中でペンギンが援護に来て
操られてるって話を聞いたから、取り敢えず手足の関節外して捕まえて連れてきた」
「私たちの方も同じようにしたわ。ほら」
そう言って皆の後ろから放り投げだされたのは縄で縛られた男二人。
それに反応を示したのは、先程から大人しくなっていたレオンだった。
「ラディアン…ギムルドラ…！！このッッ、役立たずが！！」
動けない二人に向かってギャーギャーと喚き散らすレオン。
確か、銃使いと斧使いがその名前だったか。
明らかに格上の相手へ仕掛けたのは自分だというのに、胸糞の悪い男だ。
「うるせェよ、黙ってな」
「うっ！」
不快さに眉をひそめていれば、いつの間にか傍へ寄っていたペンギンが
レオンの首に手刀を落とし気絶させた。
「…Aを狙ったことも、意識を失ってさえ動き続けるような手下を作り出したことも、全部。
腸が煮えくり返るほどムカつく」
『……ありがとう』
黙らせてくれたことと、怒ってくれたことに礼を言うと
ポスっと頭に手を乗せられる。
「仲間のために怒るのは当然だろ。
…さて、行くぞシャチ。キャプテンと合流する」
「りょーかい。ついでに放置してきた二人も回収してくっか！」
「だな。キャプテンがバラしてたし…A、縄と袋出してくれ」
『了解。気を付けてね』
「「おう！」」
二人は私が渡した縄と袋を手に、再び船を降りて町へ向かっていった。
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凛月のさぶ。(プロフ) - Nakoさん» 返信遅れてすみません！コメントありがとうございます！良かったです！ぜひ楽しんでください😊 (7月1日 14時) (
レス) id: e8fb34f3b7 (このIDを非表示/違反報告)
Nako(プロフ) - すみません。見られました！ (7月1日 14時) (レス) id: ce50961c41 (このIDを非表示/違反報告)
Nako(プロフ) - 中編集がみらません。年齢制限の変更はどうやりますか？楽しくて何回も読んでいます😊 (7月1日 13時) (レス) id: ce50961c41 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - aimerさん» レスを付け忘れていました…。また不明点などありましたらお気軽にお声がけ下さい！ (5月27日 23時) (レス) id: 80b1d18970 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - コメントありがとうございます！中編集の方はアプリでは閲覧できませんので、ウェブから占ツクのサイトへアクセスして頂いて、それでも見つからない場合は設定から年齢制限の変更が必要になります。探して頂いてありがとうございます…中編集でお待ちしております。😊 (5月27日 23時) (レス) id: 80b1d18970 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛月
| 作成日時：2023年2月15日 1時
