猛毒*66* ページ24
＿＿Law＿＿
「ここだよ」
案内されるがまま、一度病院の二階に上がり専用の裏階段で地下まで降りると
「LABO」と書かれた扉が姿を現した。
ラボということは、薬の研究やらなんやらをここで行っていたのだろう。
その証拠にこの部屋の奥からは医療現場特有の薬品臭がする。
それと同時に複数の人の気配も。
疑っていたわけではないが、餓鬼どもがここに隠れ住んでいるのは本当だったらしい。
「はいって。ミフタルさんに会わせてあげる」
「…ミフタルという奴が、お前の言っていた親の友達か？」
「そうだよ。私が生まれるずっと前からここに住んでて、
病院へ来る人たちの薬を作ってくれてたの。
薬草にすごく詳しくて、ちょうごう？もすっごく上手なんだって、お母さんとお父さんが言ってた。
だから、今もあの霧を何とかしようと毎日頑張ってくれてるんだ…」
つまりそいつは、この病院の薬屋だったわけか。
餓鬼の次に薬屋に会えるとは都合がいい。
オペをした時にAの体から取り出した毒はサンプルとして持ってきている。
薬屋にそれを渡して中和剤が作れるのであればあとは俺の能力であの霧を消せるはずだ。
解決の糸口が見えてきたな。
「ついた…ミフタルさん、入るよ？」
入り口から少し奥へ進んだ所に
扉こそないものの研究室と呼べそうな設備が整っている区画があった。
声をかけながら中へ進む餓鬼と一緒に俺も中へ足を踏み入れれば
車いすに座り、デスクに向かって何かのメモを取る白衣を着た男がこちらに目を向けた。
確実に視線はかち合ったが、男は先に餓鬼の方へ意識を移し話しかける。
「ジリアン…また外に出たのかい？皆心配していたよ」
「ごめんなさい」
男は素直に謝った餓鬼の頭を優しく撫でた。
その様子に思わず父親の姿を思い出してしまったが、男が改めて俺に目を向けたことでその感傷はすぐに途切れた。
「君はとても堅気な人間には見えないが…ジリアン、どうしてここへ連れてきたんだい？」
「このお兄ちゃんね、海賊だけど、あの人達をたおしてくれるんだって！」
「！海賊…！？」
男は俺が海賊だと知った途端餓鬼を引き寄せ敵意をあらわにした。
同情してるつもりはねェが、それも無理はねェだろう。
他ならぬ海賊のせいでこいつらは"自由”を奪われているんだからな。
「俺はただ仲間の為にあの海賊団と、あの毒霧を消してェだけだ。
お前は薬屋らしいな。…協力してもらうぞ」
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凛月のさぶ。(プロフ) - Nakoさん» 返信遅れてすみません！コメントありがとうございます！良かったです！ぜひ楽しんでください😊 (7月1日 14時) (
レス) id: e8fb34f3b7 (このIDを非表示/違反報告)
Nako(プロフ) - すみません。見られました！ (7月1日 14時) (レス) id: ce50961c41 (このIDを非表示/違反報告)
Nako(プロフ) - 中編集がみらません。年齢制限の変更はどうやりますか？楽しくて何回も読んでいます😊 (7月1日 13時) (レス) id: ce50961c41 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - aimerさん» レスを付け忘れていました…。また不明点などありましたらお気軽にお声がけ下さい！ (5月27日 23時) (レス) id: 80b1d18970 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - コメントありがとうございます！中編集の方はアプリでは閲覧できませんので、ウェブから占ツクのサイトへアクセスして頂いて、それでも見つからない場合は設定から年齢制限の変更が必要になります。探して頂いてありがとうございます…中編集でお待ちしております。😊 (5月27日 23時) (レス) id: 80b1d18970 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛月
| 作成日時：2023年2月15日 1時
