猛毒*8* ページ9
『ふぅ...まぁこんなもんかな』
必要のなくなった剣をタトゥーの入った鳩尾へとしまい込む。途端に盛り上がる甲板。
私の足元には意識を失って情けない顔をした右パンチ。
当然ながら私の勝利だ。
「しょ、少将が...」
「やられた、だと...！？」
「うちのクルーは優秀でな」
『キャプテン！お怪我は？』
自分達のリーダーがやられて信じられない、という様子の海兵に向かって言い放つキャプテン。
その手は私の頭に乗せられポンポンと優しく上下している。
「無傷だ。よくやった」
キャプテンは私に微笑みを浮かべたかと思うと、前髪を退かして額にチュッとキスを落としてきた。
『！？』
ばっと唇が触れた箇所を手で抑える。
こ、この人またキスを...！？
しかも皆の前で！！
ヒューヒューと冷やかしてくる仲間達。(主にシャチとペンギン)
先ほどまでの仕事スイッチがパチッと切れる音がした。
動揺して固まる私の腰をキャプテンが掴む。
『えっ...えっ！？ちょ、キャ、キャプテン！！？』
かと思えばグッと体を持ち上げられ、キャプテンの肩に担がれる。
『なっっ何を...！！？』
「お前ら、その海兵共は海に放り捨てろ。俺達は少し部屋に籠る。島に着いたら各自役割分担と自由行動だ。以上」
『え、ちょっとキャプテン』
「「「アイアイキャプテン！！！」」」
『待って！？』
逆さまの景色と勝手に進む話に着いていけない。
私も島に行きたいんですが！！
けど拒否権なんて無いですよねきっと。えぇ、えぇ分かってますとも。
盛り上がるクルーたちを背にずんずんと部屋に向かって歩き出すキャプテン。
『あの...』
「優秀な部下には、褒美が必要だろう」
『…はい？』
だめだ、キャプテンが何を考えているのか私にはわからない。
あきらめモードの私とは裏腹に、キャプテンはどこかご機嫌な様子だった。
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マニ。(プロフ) - 凛月さん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？お返事お待ちしています💖 (1月21日 20時) (
レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - こゆき｡さん» ありがとうございます！何とか右ストレートに近い、それっぽい名前を試行錯誤しました笑。 (2023年2月22日 7時) (レス) id: 80b1d18970 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき｡(プロフ) - 右パンチ最高すぎますwwww (2023年2月22日 6時) (レス) @page9 id: 80f0ed928f (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - のら猫さん» コメントと回答ありがとうございます！そう言っていただけると大変モチベーションに繋がります！！！嬉しいです！！これからも良い話をお届け出来るように精進します！！今後ともよろしくお願いします！！ (2023年2月13日 2時) (レス) id: 80b1d18970 (このIDを非表示/違反報告)
のら猫(プロフ) - コメント失礼します！ローさん、推しの１人でしてでろ甘な話し大好物です(笑)素敵な作品をありがとうございます！フラグモノも自分はバッチこいです！！続き楽しみにしてます！頑張って下さい！！ (2023年2月13日 2時) (レス) @page43 id: 2e9263cb32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛月
x他1人 | 作成日時：2023年2月4日 6時
