猛毒*28* ページ29
『私は...』
したいか、したくないか。
...って、
私がキャプテンとキスしたいと思ってることが大前提な質問だよねこれ。
『...キャプテンとは、したいなって思います』
「クソ羨ましい...」
『え？』
「あ、いや...なんでもない。
それじゃあ、Aちゃんが他の誰かとキスしてるのをトラ男に見られたとしよう。そうなった時、君はどう思う？」
『えっ、見られたら...！？』
私がキャプテン以外の人とキスしてるところ！？
そんなとこ見られたら私生きていけない、恥ずかしすぎる。
恥ずかしい、し
それに...。
もしかしたら、キャプテンに嫌われるかもしれない。
誰とでもキスをするような女だって思われたら、私...。
それで船から降ろされたりしたらもう生きていけない...。
『私キャプテンに嫌われるようなことはしたくないです...』
「...トラ男に好きでいて欲しいんだね」
『はい』
「じゃあトラ男がAちゃんじゃない誰かとキスするのは？」
『え、？』
サンジさんがそう聞いた瞬間
頭で理解するよりも、心が苦しくなりよりも早く
「！」
『...あ、あれ...？』
両の目からポロポロと涙が零れた。
「Aちゃん...」
拭っても拭っても止まらなくて、サンジさんの言葉が頭に響く。
どうしよう、すごく胸が痛い。苦しい。
キャプテンが私以外の誰かに、私と同じことをする
想像さえもしたくないくらい嫌だと思う。
そうだ、キャプテンと私は恋人じゃない。
キャプテンは恋人じゃない私にキスをした。なら他の女の人にもするかもしれない。してるかも、しれない。
『う...っ』
「...手で擦るのは良くないよ、使って」
正面に座っていたサンジさんは
態々私の隣に座り直して白いハンカチを差し出してくれた。
有難く受け取って涙を拭き取る。
『ごめんなさい...ありがとうございます』
「とんでもない。レディーの涙は拭うためにある」
片手で数えられるくらいにしか会っていない私のこんな話を
真面目に聞いてくれて寄り添ってくれるサンジさんは間違いなく紳士で
その優しさに涙はすぐ止まった。
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マニ。(プロフ) - 凛月さん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？お返事お待ちしています💖 (1月21日 20時) (
レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - こゆき｡さん» ありがとうございます！何とか右ストレートに近い、それっぽい名前を試行錯誤しました笑。 (2023年2月22日 7時) (レス) id: 80b1d18970 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき｡(プロフ) - 右パンチ最高すぎますwwww (2023年2月22日 6時) (レス) @page9 id: 80f0ed928f (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - のら猫さん» コメントと回答ありがとうございます！そう言っていただけると大変モチベーションに繋がります！！！嬉しいです！！これからも良い話をお届け出来るように精進します！！今後ともよろしくお願いします！！ (2023年2月13日 2時) (レス) id: 80b1d18970 (このIDを非表示/違反報告)
のら猫(プロフ) - コメント失礼します！ローさん、推しの１人でしてでろ甘な話し大好物です(笑)素敵な作品をありがとうございます！フラグモノも自分はバッチこいです！！続き楽しみにしてます！頑張って下さい！！ (2023年2月13日 2時) (レス) @page43 id: 2e9263cb32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛月
x他1人 | 作成日時：2023年2月4日 6時
