* Miracle *

22話 ページ22

#9side
.
.
.
.

やっと、目が覚めたみたい
よかった、、、



『初めまして
…じゃないよね。お久しぶりです』


「え？なんで…?」


『重いダンボールと一緒に倒れてたんで病院に

じゃあ、俺はこれで失礼します』


「えっ、えっと、、
ありがとうございました、！」



どうしたらいいか分かんなくて
逃げるように出てきてしまった…。


さっきも話せなかったのに
なんで、俺は積極的に動けないんだ



もしこれが遥輝だったら

笑い合えるくらい話したり

連絡先交換したりしてるのかな？


部屋から出て、
ドアの前でそんなことを考えていた



.
.


「……さん…、中島さん！」

『？！』

やばい、完全にぼーっとしていた

この人は、さっきの子の友達？



『あ、すみません…。知り合いの方ですか？』

「はい、菜月って言います！
助けて頂いたみたいで、ご迷惑お掛けしました、、」


『いえ、俺はそんな、何も』


あ……


『あの、これ渡しといてもらえますか？』


そう言って渡したのは1枚の紙。
俺の、電話番号を書いた紙


「分かりました！では失礼します！」


だって、話したいし。
電話なら、頑張れば話せるかなって。

かけてくれるんだろうか……



.
.
.
.

23話→←21話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す