一般人のはずなんです 。 ( 降谷零 )

一般人 。3 ページ5

「 ...え ? 」






いきなり 、 走って行ってしまう * レイ * を追いかけてたら 、 これまた 、 イケメン さんと 可愛い小学生くらいの子 を見つけました 。 私が 、* レイ * を呼ぶと 、 そのふたりは 、 顔色を変えた 。





いやいや 、 うん ? 私なんか言った ..、? ううん 、 それよりも 。



「 すみません ! うちの子が ...、 この子 急に 走り出してしまって ..。 」



と声をかけると 、 ふたりは はっとする 。 すると 、 イケメンさんは 、 * レイ * を見ると 、 目を丸くしたあと 、私の方を向いて 。



「 ああ 、 大丈夫ですよ 。」


と 、 微笑んでくれた 。 おお 、 イケメンだぁ 。 米花町 にこんな イケメンさんがいるのか ..。 恐るべし 、 米花町 。


「 この子 、 なかなか 走らないんですけど ..、 」


と 、 言い訳っぽく 、 * レイ * を見ると 、 多分 、 イケメンさん のでろう 、 レジ袋 に 顔突っ込んでいる 。


「 わああああ 、レイ !! だめ !! こら !!! ゼロ !!!!」



咄嗟に叫んでしまった 。 すると 、 また 、 ふたりの顔が変化する 。え ? え ? 地雷 ? 地雷ですか ? と困惑する 。 * レイ * は 、 私の今の発言を聞くと 、 しゅんとして 、 こちらを見た 。* レイ * の口には 、 りんごが 、くわえられていて 。


「 ああ 、 ほんとにすみません !!」

深々く 、 頭を下げる 。
すると 、 メガネ をした 男の子が 、私に声をかけてきた 。




「 お姉さん 、 この子の名前 。 レイ っていうの ?」


「 う 、 うん、 どうだよ 。」


「 今 、 なんで、ゼロ って ..。」


「 ..え 、?ああ 、 この子 、 ゼロ って呼ぶと言うこと聞くのよ 。 レイ って 、 数字で 0 でしょ ? かっこいいでしょ ? この子のあだ名みたいなものよ 。」


「 そ 、 そうなんだぁ 」



と 、 少し安心したように 、 男の子は 、 笑顔を見せた 。イケメンさんは 、 どこか 、 懐かしむような でもどこか 寂しそうな顔をしていた 。

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