一般人のはずなんです 。 ( 降谷零 )

一般人 。 35 ページ37

捜査は 、 なかなか進まなかった 。 どうやら 、 凶器になるはずの武器がないらしい 。 ということは 、他殺 。 今も誰かが 、 狂気を持って潜んでいるという事だ 。 少年探偵団のみんなが守ってくれると言ったが 、 私も大人だ 。 しっかりしないといけない 。 ふと 、少年探偵団の方を見ると 、 博士もいた 。 が 、 コナン君が見当たらない 。






「 ...。 」






私は 、 気になってコナン君を探した 。 すると 、 コナン君は 、小夜さんが亡くなった場所でなにか考えるポーズをとっていた 。考え事かな ..。 それにしても 、 やっぱり 、小学生に見えないんだよなぁ ..。






「 コナン君 。 」





「 ... っ ..、 Aお姉さん !! どうしたの ? 気分とか ..。 」





「 もう平気だよ 。 」




「 そっか 、!!! 」


コナン君は先程とは全く違う顔で 、私を心配してくれた 。





「 コナン君はここで何をしてるの ? 」






「 え ...、 えっと ..。 」





「 ...、 もしかして探偵ごっこ ? 」





「 え ..。 」





「 キッドさんの時も 、コナン君そんなことしてたから ..。 怪我はしないでね 。」





「 と 、止めないの 、?」




「 好きなことをしてる人を止めることなんて出来ないでしょ ..? 」






私は 、コナン君の頭を撫でた 。 どうせ 、忠告しても無視するだろうし 、 言っても無駄だ 。 それに 、 もしこの事件が解決する手がかりになるんだったら ..。






私は 、小夜さんの遺体があった部分を見た 。 ふと 、橋に引っ掻いたような傷が見えた 。 引っ掻いたというか ...。 何か巻いていた ...? でも一体何を ..? 私は 、 そこに近づいて観察した 。 高木刑事にとめられたが 、 無視をさせてもらった 。その傷は 、 川になにか落とすような擦ってあとがついている 。 まさか ...。







「 コナン君 ...。 」





「 なぁに 、 お姉さん 。 」





「 コナン君はこの事件解けた ...? 」




「 ....。 僕 、子供だからわかんないや 。」




コナン君は 、どこか 、影のある笑顔を私に向けた 。私は確信した 。 この子はきっと分かっている 。 この事件のトリックを ..。



この事件は 、 この事件のトリックは 、あの有名な推理小説家に似せているのかもしれない ..。 いや 、 もしそれが当たっているのだとしたら ..。

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