一般人 。 18 ページ20
彼の綺麗なアイスブルーの目に私が写った 。
不安なのか 、少し彼の目が泳いでいる気がする 。
「 そんな目をしないでください 。安室さん 。」
「 ... え ?」
「 不安で仕方くて 、 寂しそうな目 。 安室さんは 、 レイとそっくりですね 。」
「 レイくんと ..?」
「 はい 、 レイも 、そんな目をする時があるんです。 私がなかなか帰ってこない時とか 。」
「 ...。」
「 安室さん 。」
「 約束します 。 私は 、 貴方の前から消えませんよ 。」
「 ... っ ...」
「 貴方の心地がいい場所になれるなら 、 私は 、貴方から離れません 。」
「Aさん...。」
私は 、 動揺しながらも私を見つめる彼に手を伸ばした 。
スクールカウンセラーをやっていると、 何となくわかるんだ 。 相手が今まで 、どんな辛い事にあってきたのか 。安室さん 、貴方も 、 そうでしょう ?
「 安室さん 、髪 、さらさらですね 。」
私は 、優しく彼の頭を撫でた 。 きらきらと光る彼の髪は 、 さらさらだった 。
「 ... 安室さんは 、 頑張りすぎですよ 。 息抜きしないと 、安室さんが壊れそう 。」
「 ...。」
「 今までもそうだったでしょう ?」
「 ...、はいっ 」
「 頑張ったね 、 .... 、 ゼロくん 」
「 ...っ...」
安室さんは 、 今にも泣きだしそうな顔をしていた 。 まるで 、私を誰かに重ねているようで 。 きっと 、 安室さんにとって大切な人だったんだろう 。
切なそうな表情をうかべる彼は 、 小さな 、小さな 、男の子のように感じた 。
私は 、彼が落ち着くまで 、彼の頭を撫で続けた 。
。
。
。
「 じゃあ 、 安室さん 、おやすみなさい 。」
「 ... はい 、おやすみなさい 」
「 .. ゆっくり休んでくださいね ? それじゃ ..。」
「 Aさん !! 」
「 ...? 」
「 ... 約束 、絶対ですよ 。 」
安室さんは 、気まづそうに私に言った 。 けれど 、彼の目は先程とは違い 、何かを決意した真っ直ぐで 、綺麗な目をしていた 。
「 ... もちろんですよ 」
私の声は 、 夜の暗闇に溶けて行った 。
微笑んで 、挨拶をして ドアを閉めた 。安室さん 、 元気になるといいな 。
。
。
「 ...、 今日は月が綺麗だな ..。」
彼が 、車に乗る際 、そう言っていたのを私は 、知らない 。
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星麗奈 - 句読点が多い気がします (2020年2月21日 16時) (レス) id: 3e044ff672 (このIDを非表示/違反報告)
あやとり - 前の方もおっしゃっていますが『、』、が多いのが気になります。 読んでて息苦しくなってしまいます。 普通の量でいいと思いますよ。 (2019年3月3日 19時) (レス) id: a2644d178c (このIDを非表示/違反報告)
こちゃ - 24話の間際らせる⇒紛らわせるではないでしょうか? (2019年2月25日 20時) (レス) id: 1893861381 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 8話に誤字がありました。「そうなんじゃいなから」ではなく、「そんなんじゃないから」です。 (2019年2月10日 17時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
まんじう(プロフ) - 面白いのですが、『、』が多くて逆に読みづらいです。(((スミマセン))) (2019年2月7日 19時) (レス) id: 1efbd5421e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤト ( 雨 、。) | 作成日時:2019年1月5日 18時