俺の天使。【A3!】【摂津万里】 (ページ16)

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天使が12人ページ16

天馬side

仕事終わり。

いつもなら井川が送迎してくれるんだが…

今日は風邪で休みらしく、監督が送ってくれた。

帰りの時は用事があるから迎えに来れないらしく、

俺一人で帰ることになった。

……帰れるか…？

いや、俺は帰れる！決して方向音痴という訳では無い！

……どこだ、ここ。

全く知らない道に出てしまった…。

いつも見る道を通ってたはずなんだけどな…。

モブ女1「ねぇ…あれ、皇天馬じゃない？」

モブ女2「ホントだ！サインちょうだい！」

ファンか…でも、俺は今、寮に帰りたいんだ！

俺は走る。全速力で走った。

……迷った～…。

何とかアイツらは撒けたみたいだが、代わりに全く知らない道に出た。

「あれ？天馬？」

聞いた事ある声。この声は…Aさん！

天馬「Aさん！」

「やっぱり天馬だ。迷った？」

天馬「俺は迷ったんじゃない！」

「はいはい。んじゃ一緒に帰ろ」

タイミングが良すぎる。

至さんみたいに言うと神。

万里さんみたいに言うと天使。

俺的には女神。

天馬「そういや、Aさんはなんであそこに？」

「え？だって…ここ美大の敷地内だもん」

……俺はいつの間に美大の敷地内に入ってたんだ…。