【ツイステ】戦闘民族の革命家は学びたい３

107話~好きなもの沢山~ ページ10

　


　

エース「もーっ！トレイ先輩もAも寮長を甘やかすから！！ちょっと怒られただけでも暴走とかするんですよ！



庭はめちゃくちゃだし、こっちもヤバいとこだったんだからな！？


　

一番戦力のAかっ攫っちゃうしさ！」



　

デュース「確かにヤバかったな」


　

グリム「全く……ストレス溜めるとろくなことがねぇんだゾ」




　



　


　



怒ってる……でも、今度はあの軽蔑の目じゃなくて、もっと身近な……



　
なんだろう……分かるはずなのに、言葉が思いつかない




　





今なら……僕も…
　

　



　


　





リドル「…………僕……本当は、マロンタルトが食べたかった」



　

エース「へっ？」



　


　


　

リドル「薔薇は白だっていいしフラミンゴもピンクでいい、お茶に入れるのは角砂糖より蜂蜜が好きだしレモンティーよりミルクティーが好きだ


　

皆と食後のお喋りだってしたい……」


　



　


トレイ「リドル……？」



　


　



　
リドル「ずっと、もっとトレイ達と遊びたかった……

　

　

うぅっ……ううぅ…………わぁああん！！」




　



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デュース·スペードside



　


リドル「うぅっ…グスッ……あぁぁぁッ…！！！」



　



　

ケイト「うっそ……あのリドル君がギャン泣きしてる」



　


　



　


　


　



　

『きっといつか彼は泣いてしまう』



　




『その時は、これを渡してください』




　



　


　


『頼みましたよ、デュース君』




　


　



　



　


　



　


……結局今日までずっと渡せていなかった、ポケットのそれを取り出す



　



　

彼奴は面倒見がいいから、本当に見放さない



　






　


　



あんな風に俺達を拒絶した後、こっそり俺にだけ逢いに来てくれていたA



　


その時に渡されたそれを、漸く渡す時が来た




　



　



　


デュース「寮長」


　


リドル「…グズンッ……んぇ？」





　

デュース「これを……Aから、寮長に泣いた時渡せって言われてたんです」



　




　


リドル「……ハンカチ…はちみつや苺タルトの刺繍…綺麗……うっ……うぅうう…！！」



　


　


言われた通り、寮長に好きなもので溢れた綺麗なハンカチを差し出せば



寮長をそれを抱き締め、また泣き出した

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