103話~モノクロの世界で~ ページ6
貴方side
「8歳のお誕生日おめでとうリドル、今年の誕生日ケーキは頭が良くなるレシチンたっぷりの大豆粉とナッツの低糖質ケーキよ」
リドル「ありがとうママ……でも、あのね…ボク
一度でいいから真っ赤な苺がたくさんのったタルトが食べてみたいな……」
「まぁ、なんて事を言うの！あんな砂糖の塊みたいなお菓子、毒みたいなものよ！」
貴方「……ここは…」
「僕はずっと…真っ赤な苺のタルトが食べてみたかった」
白と黒の世界、物に触れようとしてもまるで実態がないかのように私の体は透けて触れることが許されない
私の隣には、目の前で繰り広げられる光景を静かに見るかのように佇む全身が真っ黒な何かがいた
ソレが彼の人の心を代弁するように
静かに、私の手を握った
「たまに通りかかるケーキ屋さんの、ショーウィンドウに飾ってある
宝石みたいなタルト」
貴方「…………ローズハート様」
「本日の古典魔法の勉強はここまで、明日までに今日の勉強に登場した魔法倫理学における言語哲学の教本を50ページ学習しておくこと
では、次の魔法薬学の勉強の時間まで1時間自習にします」
リドル「はい、お母様」
「分刻みで詰め込まれる、ありとあらゆる学問
出来なければ出来るまで延長される学習時間
でも、これが僕の普通だった」
そしてローズハート様の母君がいなくなってからしばらく、小さな二つの影がローズハート様に歩み寄った
小さな窓1つで隔てられた地獄という空間は
ノック一つで、いとも容易く他者によって破られた
貴方「………兄上様とウィル兄様と彼奴も、こうやって俺を助けてくれた」
「トレイとチェーニャと遊ぶのは凄く楽しかった、知らないことやった事ない遊び
2人は沢山教えてくれたり
それから1日1時間だけの自習時間は毎日お母様に内緒で部屋を抜け出した」
貴方「彼奴は俺に花を持って来てくれた、笑う俺を見て彼奴が笑うんだ
でも」
「あぁ……お母様は許してくれなかった」
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夜 - とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください！ (6月15日 17時) (
レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私男主の愛され大好物なので嬉しいです！ツイステのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (5月20日 13時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
とまとじゅうす - 読んでいてとても楽しいです！更新楽しみにしています！ (2023年4月14日 20時) (レス) @page34 id: a1abbce39e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：元薺(サイ)だった者
| 作成日時：2022年9月24日 16時
