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108話~月夜に浮かぶ赤羽根~ ページ11

 

数日前




 



 


カタッ




 




 



デュース「?…………ッな…!!?」




 


貴方「シー……」



 


 



 


夜、シャワーも浴びてやる事もやって部屋に戻ろうとボンヤリと薄く灯りに照らされる渡り廊下を歩いていると



 


突然、月夜を背後に






 
 


 


デュース「Aッ……A、なんで!?」


 


貴方「……どうか声は荒げずに、バレてしまっては少々困りますから




 


 

お時間、少し頂いても?」



 



 






 


 

窓枠に座ったAが片手の人差し指を口に当てて、柔らかく笑うと俺に向かって手を伸ばした




 




言いたいことが山ほどある、今日のお昼頃何故あんな突き放すような事を言ったのか


俺達も俺達でAに謝らないといけないこともあるのに



 



 

そんな事させないとでも言うように、目の前の彼は少し困った様に笑って俺に手を差し出すんだ



 


 


 
デュース「………僕も、話したかったんだ」


 


 
貴方「………しっかり私に捕まって下さいね」



 


 

 




差し出された手を取れば、引っ張られてAに思い切り抱き着く形になった



そしてAは僕の膝裏に手を回して落とさないようにと痛くならない程度に力強く抱き抱え、空いてる片手を器用に使い屋根まで登った



 


 


星と月がここまで近くにあるのはなんだか初めてだな



 



 


 


 


 

貴方「夜分に申し訳ありません、デュース君」


 


デュース「いや、僕もちょうどAに言いたいことがあったから……それでAは何の用なんだ?」






 


屋根の上につくと僕をそっとその場に下ろして、バランスを崩して落ちないようにと腰に手を回すA

 


ずっと、お互いの距離は近いまま


 


 


Aの吐息が耳に入るほど、僕達の周りは静かでいて僕達がとても近い


 




 



 


 

 

 
貴方「……日中はあの様な子供らしい姿を見せてしまい申し訳ありません、何分主人以外の人間との距離は未だに測りなれなく…………


 

いえ、言い訳も前提も無しにしましょう



 



 

デュース君、もし今もまだ妥当ローズハート様をお考えになっているのならコレを受け取って欲しいのです」


 


デュース「……コレは?」



 


 

貴方「もし、私が“その場”にいなかったり動ける状態じゃなかったら



コレを彼……ローズハート様に」

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- とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください! (6月15日 17時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します!私男主の愛され大好物なので嬉しいです!ツイステのキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください! (5月20日 13時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
とまとじゅうす - 読んでいてとても楽しいです!更新楽しみにしています! (2023年4月14日 20時) (レス) @page34 id: a1abbce39e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2022年9月24日 16時

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