72話~素直と天然のコラボ~ ページ24
シルバー「その……今朝…ぬ、盗み聞きするつもりは無かったんだが…たまたまセベクとお前の部屋の前を通りがかった時聞こえてきて……
お前が良ければなんだが俺と二人きりか、セベクと俺の三人だけの時は敬語を外して楽に喋って見たらどうだ……?
マレウス様も言っていたがお前は俺達にとってかけがえの無い友人であり恩師の一人でもあったロックやウィルが愛した弟だ
ならあの二人亡き今、俺達がお前の気が抜ける場所になれるように……
その、部族や部族長とか従者とかそんなものは無しにして気軽に肩の力を抜いて過ごして欲しい…!
無理にとは言わないが……」
漸く言いたいことが言えた、少し恥ずかしい気もあるが後悔はしていない
全て事実だし本当の事だからな
肩に置かれた両手を握り今度は俺から顔を合わせに行く
貴方「!……そうですね…確かに入学したての頃マレウス殿はそう仰って下さいました
しかし………」
シルバー「爪弾き者だとか、末弟だとかそんな事は気にするな
気にしない為にも気軽な会話と関係になりたいと俺達は言っているんだ」
貴方「…………分かりました、ですがシルバー殿はこの学園において私にとっての大切な先輩です
たまぁにですからね?たまぁに」
シルバー「!あぁ!!是非そうしてくれ」
良かった、これで少しはAが部族や革命とかそんなものを考えずにすむ時間が増える
ロックとウィルは良く俺やセベクを相手してくれていた、その恩返しをどうにか果たしたかった
だから、俺はAにその仮を返すと決めた
Aが何より強く望む革命においても
以前、マレウス様と親父殿が言っていたが我々茨の谷軍勢はAの後ろ盾になる事になった
Aはこの反応からしてまだそのことを聞かされていない、恐らく今年中には聞かされることになるだろう
今は少しでもAが気楽に、家族の様に安心してくれる居場所を作りたい
Aと一緒にいると落ち着くし、会話上手で飽きもしないし途中俺が寝てしまっても無理に起こそうとはしない
良い奴だ
貴方「……もう一度手合わせやります?」
シルバー「あぁ」
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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2022年1月17日 13時