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69話~王子顔二人の朝練~ ページ21

早朝



 


 


セベク「若様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」





 



 



 



早朝に、主を探す、セベクかな



 



あっ!ユウ様が言っていた五七五が出来たのでは!?あっでもよく考えたら六七五だった



 



 


 


しかし、マレウス殿が出歩くと分かった途端私とシルバー殿との朝練を放り出し走り去ってしまうとは……主思いも考えものですね




 




ため息一つついて、その場に残り私に模擬刀を構えるシルバー殿と再び視線を混じえる




 



 


何気にシルバー殿と二人で鍛錬は初めてだが落ち着け、相手は幾らマレウス殿の従者であれど人間には変わりない



とても素早く力強いですが、矢張り私の力よりも弱い





 


良くて骨折……だからな、本当に細心の注意を払わなければ




 


 

セベク殿は力も強くやけに頑丈だから多少それなりに気を楽に打ち込めるが、相手が人間となると…




 



 



 

 



シルバー「こうしてお前と二人で手合わせするのも初めてだな



お前はロックとウィルとイーサンの弟だ、後輩であろうとモーラン族である事は変わらないから遠慮はしないぞ」



 
 




貴方「そうですね、そうして下さると助かります



私も骨折させないように細心の注意と細かい作業への鍛錬にもなりますから」




 

 



シルバー「あぁ、では行くぞ!」




 



 



ダッ






 

 



合図と同時に思い切り地面を蹴り突進する勢いで剣を振り上げ突っ込んで来たシルバー殿




それを横に軽く避けて剣目掛けて蹴りを出す





 




 

シルバー「ッ!!」



 

貴方「!?」





 


バッ



 



 


ガンッ




 



 



 


私の蹴りを見切って剣と腕ごとで蹴りを受け止めようとするシルバー殿に気付き直ぐに蹴りを止め後ろに下がる




が、それを読まれていたのか私が地面に着地すると同時にシルバー殿は私のすぐ目の前まで迫って来ていた



 



突き出された剣を避けずに態と額に命中させて後ろへそのまま仰け反る勢いでシルバー殿の伸び切った腕を掴み後方へ投げ飛ばす







 



 


ドサッ




 



 

シルバー「ぐっ………はぁ、駄目だな…矢張りモーラン族には敵わないな


額は大丈夫か?態と受けただろう?」



 



 




すぐに体を起こし模擬刀をその場に置いて駆け足で私の所に向かってきた



モーラン族なら大丈夫だと分かっているのに…何故心配を?

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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2022年1月17日 13時

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