愛を 26 ページ29
.
Aside
『っ、』
私に守ってあげると言ってくれた
言って欲しかった言葉
こんな簡単に言ってくれるなんて
『っ、出久…、たすけ…て…』
声を必死に絞り出した
掠れてすごく小声だったけど
彼の耳にはしっかり届いていて
緑｢うん。わかった。
もう大丈夫だよ｣
そう言って私の頭を優しく撫でた
あぁ。暖かくて気持ちいい
人の温もりってこんなに暖かくて幸せになれるもんなんだ…
そう思っていると
出久は私のことをお姫様抱っこをして
どこかへ向かっていく
『っ、いずく！
ちょっと！？』
緑｢じっとして、相澤先生と
オールマイトに事情を話すから
大丈夫。あの二人なら何とかしてくれるよ｣
『っ、』
果たして許してくれるだろうか
こんな愚かな私を
受け入れてくれるだろうか
ただただそれを願うしかなかった
.
.
.
緑｢相澤先生、オールマイト
いらっしゃいますか？｣
相｢ん？緑谷、もうトーナメント始まるぞ
用意しとかねぇと…｣
緑｢わかってます。ちょっとその前に。｣
そう相澤先生が言うと
職員室からひょっこり頭を出した
私を見るなり目を見開かせて
口を開けている
相｢っ、そこの隣の空き教室行くぞ
オールマイト連れてくから
お前らそこ入っとけ｣
緑｢わかりました。行こっか｣
そう言って優しく手を繋いでくれる
その手はすごくゴツゴツしてて
大きくて…まさに男の子の手って感じだった
教室に入って
しばらく待っていると
相澤先生とオールマイトが入ってきた
相｢とにかく、聞きたいことが山ほどあるが…
取り敢えず、無事で何よりだ｣
『っ』
言わなきゃ、言わなきゃいけないのに
喉がｯ…つっかえて…声が出ない…
『ぁっ…』
緑｢大丈夫。A｣
『っ！？』
そう言って出久は
そっと私の手と自分の手を重ねた
その言葉と手に安心して
声がスムーズに出るようになった
よし。ちゃんと話すんだ
『っ、実は…』
.
.
.
『〜〜〜…でした。』
自分が元々ヴィランであったこと。
そして本当は嫌だったこと
そして親がヴィランだったので
私もヴィランにならされたこと。
そしてUSJで起こったことをすべて話した
なんて言われるのか怖くて
目をギュッと瞑っていると
相｢そうか…。
今まで辛かったな。気付けてやれなくてすまなかった｣
そう言って頭を下げた
.
きり悪いですが、次行きます！！
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ﾎﾟｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｵﾝ - クールな緑谷くんだなこれは、別の世界に生きてる (2021年9月17日 22時) (
レス) id: 24c1fad7d5 (このIDを非表示/違反報告)
ささくれ(プロフ) - 学六校浦中さん» コメントありがとうございます。あ、あれれ？ほんとですね…。階段は上がらないのか…？？え、えっと…ま、まぁ！細かい所は気になるかもしれませんが、出来れば気にしないでください！！申し訳ないです！！！ (2018年9月20日 0時) (レス) id: 77996c6491 (このIDを非表示/違反報告)
学六校浦中 - あっあれ？緑谷出久は確か・・・団地住まいなのに、何故階段上がるのですか？エッ、私が間違ってるのかな・・・アレ？ (2018年9月20日 0時) (レス) id: ba4e95b912 (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - ささくれさん» くっ…貴方様は神か…！！これからも沢山！沢山？コメントさせて頂きます！もうほんとに！これけらも頑張ってください！ (2018年9月18日 22時) (レス) id: 37f0bdcdb8 (このIDを非表示/違反報告)
ささくれ(プロフ) - 月影さん» そんな事ないですよ！貴重なコメントです！！しっかりと読者様の役目を果たしていただいて作者も嬉しいです！！こんな作品にいっぱいコメントして頂いて…！感謝しかありません！！ (2018年9月18日 22時) (レス) id: 77996c6491 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ささくれ | 作成日時：2018年8月1日 0時
