難しい恋２ (ページ15)

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「正直自分でも信じられない。
こんなにも誰かを愛してるなんて、」

「Aちゃんは知らないだろうけど誰かに自慢できるようなことなんてしてこなかったし、

むしろ相手のことを泣かせてきた方が多かったよ」

「こんなにも大事にしたいって、

守ってあげたいって、思ったのはAちゃんだけなんだよ、」

「Aちゃんが他の男と一緒になるなんて考えられないし、考えたくもない。

だから俺ともう一度付き合ってください。」

手越さんは真剣な目で私を見た

あまりにも真っ直ぐ私を見るから揺らぎそうになる気持ちを抑えるのに必死だった。

その時浮かんできたのは

楽しかった手越さんとの思い出

そして

もう一つは

周りからの棘のような冷たい目だった

まるでお前に手越さんは似合わないとでもいうような目

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胸が張り裂けそうで、息が出来ない

気を緩めたら涙が出そう

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その真っ直ぐな瞳を見返すことは今の私には出来なくなってしまった。

こんな弱い私を許してください。

' 私は手越さんには釣り合いません。'

' 手越さんと喋る事も出来ません。'

「そんな事なんとも思わないよ。俺は ' 私は嫌なんです。'

' 好きって言いたいのに言えなくて…

メモに書いてる時間があれば好きって何回言えるだろう?とか、近くにいるはずなのに会話ではなくてメールを送りあってるみたいな気持ちになるんです。'

「俺はそんな事思ったことないよ。

Aちゃんの近くにいるし会話しなくたって側にいれば抱きしめる事も出来る。
メモに書くのが嫌なら俺は手話だって覚えるよ」

' 会話だけじゃないです '

ごめんなさい、手越さん

今だけは酷い女になります

こんな私を許してください

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' 手越さんは行為の時に喘ぎがないと物足りないんでしょ？ '