難しい恋２ (ページ13)

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私もこの会社に入所してある程度経ち

教育係も必要ないだろう、と部長がこれからは上司として手越のもとで一緒に働けと言った

" 伊藤さんと手越は前から親しそうだったしな "

" これからも頑張ってくれよ？ "

そう肩を叩き行ってしまった。

部長も良かれと思いやったことだし本当に私にも優しくしてくれる良い人だ。

でも今になっては悩みの種になってしまう

手越さんは嫌です。

なんて言えるわけもなく手越さんと一緒に仕事をするとこになった、

あの女の人に限ってはまだ嫌がらせをしてくるし少しは楽になるかもしれないけれど…

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手越さんも本当は気まずいに決まっているのにそれを表には絶対に出さない

そこが大人で優しい

相変わらず私に気を遣ってくれる

だからと言って障害者扱いするようなこともしなくて、その優しさに触れてしまいそうになる。

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他社との会議を終えた帰り道手越さんがどっかのお店でご飯を食べようと言った

家以外でご飯を食べるなんて久しぶりでドキドキする

メニューを決めた後も手越さんが店員さんに頼んでくれた

相変わらず綺麗な顔に見惚れていると

「最近はどう？元気にしてた？」

正直ツラくてどうしようもないけれど

しっかり平然を装って

' はい。特に変わりなく過ごせています '

あぁ、可愛くない

「そっか… 良かった」

「それとあの女にはきつく言っておいたからもうあんな事はしてこないはずだよ。」

そう優しく微笑む手越さんはなにも分かっていない

きっと手越さんは私がまだ嫌がらせを受けているなんて思ってもいないでしょう？

まるで私達の間に壁があるかのように今の手越さんに距離を感じた