翌日.４ ページ4
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涙が止まってきて、呼吸を整える。
でも、同時進行で出てきた鼻水はそう簡単には止まらず、生憎ティッシュなんてものもちあわせていないためズクズク子供のように吸うことしか出来ない。
どぅるん、と喉に入り込んでくる感覚がして、気持ち悪いな〜なんて顔を顰めていたら、背後から私の求めていた物が差し出された。
「ありがとうございま……って、ツッキー？」
「その呼び方やめてくれる？」
振り返ると、高校時代の同級生であるツッキーこと月島蛍が眉間に皺を寄せて立っていた。
「久しぶり〜、成人式以来だね？っていうか、また身長伸びた？」
「君が縮んだんじゃない？アッ、これ以上縮んだら小人ダネッ、道行く人に踏まれそう」
「口の悪さは相変わらずで！！！」
そんなんだから彼女出来ないんです〜、とあっかんべーをすると、「は？」と余計に皺を深くしてしまったようだった。
昔からの圧迫に思わず怯むと、鼻で笑われた。
顔
「そういう君は二口さんとどうなのさ」
「どうって……
別に普通だよ」
全然普通じゃないけど。
プロポーズされた数時間後に浮気疑惑浮上しましたけど。
私は、自分が思っている以上に難しい顔をしているらしく、
「“ 大丈夫じゃない ” って、顔に出てるんだけど」
なんて、月島に心配されちゃったから、何だかむず痒いというか、なんというか。
「月島に心配されるとか…成長したね、ツッキー」
「ティッシュ早く使わないと回収するけど」
「華麗なるスルー！ティッシュありがとう！！」
鼻セ●ブだ、と感激しながら鼻をかんでいると、月島が微妙そうな顔をした。
「それ、二口さん関係でしょ？」
「ブッッッ」
「汚い」
どうしてこの男は変な所で妙に鋭いのだろうか。
学生時代、女の子からの自分に向けられた好意には全くもって気が付かなかったのに、私が二口さんを意識しているという事には一番初めに勘づかれた。
仲の良かった
「僕の家、ここからすぐ近くだから寄ってく？」
珍しく屈託のない笑顔を浮かべる月島に一体何があったのかと思いながらも、行くあてもないためお世話になることにした。
堅治の顔がチラついたけれど、ちょっとした報復だから、まあいっか。
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陽和(プロフ) - ごぼーまるさん» ありがとうございます！ゆっくりですが更新頑張ります^_^ (2018年8月30日 17時) (
レス) id: 078c8449f5 (このIDを非表示/違反報告)
ごぼーまる - めっちゃ面白い!! 更新楽しみにしてます!! (2018年5月6日 7時) (レス) id: 7016a64bce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽和 x他1人 | 作成日時：2018年4月7日 9時
