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この足音は間違いなく、シャンクス達だ
何かお話をしながら、こちらに向かっている
声を聞く限り、一緒にいるのはシャンクス、ベックマン、ルゥの3人
迫る足音はやがてキッチンにたどり着いた
そして
「お？どうした、お前達」
「あ…」
「その……」
お互い、なんて言い訳をすればいいかも分からずに、ただ涙が溢れそうになった
『怒られる』
その言葉が思考を支配してしまい、上手く言葉に出来なかった
このまま正直に言えば…許してもらえるかな…
少なくとも。私はそう思った
だけど
「も、もうー！仕方ないなぁメアは！」
「え…っ?」
「しょうがないから、私が片付けてあげるわ！」
そう言うとおねえちゃんは床に散らばる割れたお皿を拾い始めた
状況が掴めずにおろおろしていると「皿を割ったのか!?」とシャンクスが慌てて駆け寄ってくる
続いてルゥも「怪我はしなかったか!?」と心配そうに私たちを交互に見る
私はどうしていいか分からず、正直に言おうとした
「あのね、お皿洗ってたら割っちゃって……」
「洗ってる最中にメアが落としちゃったのよ」
「……え…?」
どういうこと…?
落としたのは私じゃない
おねえちゃんの言った言葉の意味が分からず、思わず言葉が詰まる
「そうかそうか…怪我が無くて良かった」
「次からは気をつけろよ?メア」
「でも怪我がなくて本当に良かった…目を離してごめんな、メア」
シャンクスは困った顔で私を見て、ルゥは私の頭をポンポンと撫でた
「ま、まって、ちがう。わたしじゃないよ、わたしは」
言いかけた言葉が上手く出てこない
何故か自分が悪いことをしたようになっている
なんで？違うよ。違う。私じゃないのに
「メアの面倒を見てくれたんだな、ウタ。偉いぞ」
そう言うと横にいたシャンクスは、ウタの目線に合わせてしゃがみ、ウタの頭を撫でた
「当然でしょ！だって私は『お姉ちゃん』なんだから！」
この日が。私にとっての“最悪”の始まりだった
子供が故の罪。純真無垢が故の、傷つけ
私の心が、歪み始めた日だった
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あ - うんうん (6月25日 0時) (
レス) @page6 id: 711e38ef56 (このIDを非表示/違反報告)
春千瑠 - 別の作品では“お姉ちゃん”こっちの作品では“妹”それぞれの立場での葛藤がかかれていてすごいです！どっちもサイコーです！ (2023年4月23日 18時) (レス) @page6 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
さ々なら(プロフ) - 結依さん» こんばんは！更新と返信が遅くなってしまい申し訳ないです💦どちらも辛いことはきっとあるんですよね…妹だからや姉だから、兄だから弟だから、等…様々な葛藤はあるのかなと思いながらこの作品を書かせていただいております…コメントとご感想ありがとうございます！ (2023年4月21日 22時) (レス) id: 2837963d9b (このIDを非表示/違反報告)
さ々なら(プロフ) - マシロ＿mashiroさん» こんばんは!!更新と返信が遅くなってしまい申し訳ないです💦そうですね…どちらの立場も無い物ねだりだったり求めることがあるので、簡単には解決できない問題だろうなと思っています…コメントありがとうございます！✨ (2023年4月21日 22時) (レス) @page6 id: 2837963d9b (このIDを非表示/違反報告)
結依 - 姉でも「お姉ちゃんなんだから」って言われて妹でも「妹なんだから」って言われるのつらいんよなあ「あーあ私優しっ‼」って言えるメンタルでありたい。兄貴、いつもありがとう。感謝してるぜ。末っ子な私考えさせられるところもありました。これからも応援してます！ (2023年1月2日 17時) (レス) @page5 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
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