171梟谷のセッター君 ページ11
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「どーですか。調子は。」
靴紐結んでる徹の肩を叩いて、そう尋ねる。
徹は靴紐結びに集中してるから視線をずらすと、少し前にいる、一くんと目が合って一くんがこちらに近付いてくる。
「もう、音駒はいいのか？」
「……まあ、一応。」
「その顔じゃあ、あの主将と何かあっただろ。」
マズい。
一くんがそんなに勘のいい人だとは思ってなかった。(失礼)
逃げたい……けど、ここで逃げても行くとこないな。
「A〜！！会いたかったよ！！好き、結婚しよ！」
「……」
「無言はヤメて！？傷つくから！！」
抱き着いて来るのを華麗に交わして、ガンスルーをかます私。
でも、今のはめちゃくちゃナイスだった。
私、何かトラブルとかあった時誰かに相談するの苦手なんだよなぁ。
相談した方が気がラクになるとか言うけど、よくわからない。
まあ、相談したことないのが原因なんだけど……。
「で、試合どうだったの？スケジュールでは3戦やってると思うけど。」
「あぁ、2勝はしたけど、梟谷だっけな。そこに負けた。」
梟谷に負けたんだ。
でも、木兎さんは仮にも全国で5本の指に入るエースって言ってたからな。
今回の合宿でも一番の強者。
「あー、梟谷強いもんなぁ。」
「そうそう、梟谷のセッター君がエースの扱い上手いんだよねぇ。クソ腹立つ。」
「2年だよ。」
赤葦は影山みたいに群を抜いて上手いってわけじゃないけど、扱いやら何やらはめちゃくちゃ上手いと思う。
ストーカー気質なのはどうにかしてほしい。
割とマジで。
私がそう言うと、徹も一くんもはてなマークを頭に浮かばせたような表情をした。
「誰が？」
「梟谷のセッター君。」
シーン、とした空気が漂う。
何でやねん。
「は？」
「ん？」
「え？だから、梟谷セッターの赤葦京治は2年生。」
いや、確かに落ち着いてるから3年に見えるかもしれない。
気持ちはわからんでもない。
「はあ！？余計腹立つわ〜。梟谷のセッター君は飛雄みたいな天才肌じゃないと思うけど、試合中カッとならずに落ち着いてんの何！？2年の癖に！」
「アイツ2年なのかよ……。クソ川よりだいぶ良いセッターになるかもしんねぇな。LINEでも交換しとくか。」
予想通りの反応すぎて笑った。
徹の天才嫌いは相変わらず治んないかぁ。
「呼びましたか？」
後ろで声が聞こえた。
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AY(プロフ) - とても面白いです！！更新楽しみにしています✨ (2023年4月5日 22時) (
レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
マリリン - 凄く面白かったです！更新楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2020年4月29日 0時) (レス) id: 540c4d55db (このIDを非表示/違反報告)
えいら - 更新されるのを楽しみにしています! (2019年4月2日 11時) (レス) id: b643c5bfb9 (このIDを非表示/違反報告)
nico310nico(プロフ) - 赤葦好きです！！すっごい面白いので頑張って下さい！ (2019年1月6日 11時) (レス) id: 1d190054d5 (このIDを非表示/違反報告)
アーチ - とても面白いです!更新頑張ってください!!楽しみにしてます！ (2017年10月22日 0時) (レス) id: c7504ef32a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましゅる | 作者ホームページ：
作成日時：2016年12月18日 15時
