【HQ】恋色ソーダーwinterー【短編集】

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「あ……プレゼント忘れた」
「買ってくれたの？」
「一応……ごめん。年明けになっちゃう」
「じゃあ初詣一緒に行こう。そのときでいいから」

もう遅いから家まで送る、と私の手をとった英くんの手は私の手よりも冷たくて、手を握られたまま上着のポケットの中に導かれた。自分一人でポケットの中に手を突っ込むより不思議とあたたかく感じられて、「ごめん、手冷たいよね」と英くんが謝ってきても全く気にならなかった。

「ねぇ、英くんはなんで待ち合わせにツリーの下を選択したの？」

最寄駅からわざわざ一駅先である、この駅前を選んだのはなぜ？ その質問に英くんは、なんとなく、と少しだけ拗ね気味に返したのでそれ以上は聞かないことにした。

クリスマスシーズンにだけ飾られるツリーのイルミネーション。その下で愛を誓った恋人たちは幸せになれる。そんなジンクスがあるのを、彼は知っていたのだろうか。



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作者名:柚瑠

メイン作品:年の差恋愛事情シリーズ、そのランプが消えるとき

シチュエーション:イベントをきっかけに曖昧だったお付き合いを見直す。

Q冬休みはハイキューキャラの誰とどこに行きたい？:国見ちゃんとスタバでのほほん

感想:久しぶりに合作に参加できたこと光栄に思います。主催者の方、執筆者の皆様お疲れ様でした。久々の夢に手こずりながらも一生懸命書きました。文字数オーバーで急遽ページの追加や順番の変更という我儘も聞いてくださったこと感謝いたします。一度引退した身でありますが、時間を見つけては活動しています(笑)ご縁があれば読んでいただけると幸いです。

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