【HQ】恋色ソーダーwinterー【短編集】

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12/15当日。



「ざぶい"......」



流星群見るのなんてよく考えたら夜じゃん！
デート(もどき)なんて出来るわけないじゃん！
寒いじゃん!!!



『徹...鼻水出てる...』



「ｽﾞｽﾞｯ...大丈夫！見れ...ﾊｯｸｼｮｲｯｯｯ!!!」



めっちゃ厚着してるハズなのに寒い...マフラーも手袋もしてるのにだよ!?
この寒さは異常だよ...！



『ホントに大丈夫...？』



そう言って俺に顔を近づけてくるA。



「だ、だだだだだ大丈夫!!!」



普段とは違う距離感に思わず焦る。

大丈夫。落ち着け、落ち着け徹。



『じゃあ、そろそろ行こっか』



「え？どこに!?」



『どこって...星がよく見える場所』



―――――――
―――――
―――


「ここって...」



『あ、わかった？』



Aに連れられてやって来た場所は学校より少し高めの位置にある公園。

Aと初めて会ったのはこの場所だ。



「俺とAが初めて会った場所...？」



『ん。私さ、徹と初めて会ったときここで泣いてた気がする』



"なんか懐かしいや"

そう言って無邪気に笑うA。




―――ﾄﾞｷﾝｯ―――




夜だから？それともAのバックにある月が綺麗だから？



―――胸が高鳴る



そんな俺の心はこれっぽっちも知らないAはテキパキと流星群を見る準備をしている。



「お...れも手伝うよ！」



この胸の高鳴りを紛らわしたくて。
Aに声をかける。



「そう？じゃあ、これとこれ準備してくれると助かる」



「うん。わかった...」

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