06 赤葦 京治 『一秒たりとも動かない』 ページ17
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ライトアップされて煌びやかな街並みを大好きなけーじ先輩と歩く。
デートなんかじゃなくって、部活の備品の買い出しってところがちょっと気に食わないけど、けーじ先輩と一緒に居られるだけですごく幸せ。
気を使って二人きりにしてくれた先輩達に後で、お礼言っとかなくちゃ。
「街並み……とても綺麗ですね！」
「うん、そうだね。」
こんなたわいない会話でさえ、けーじ先輩と話してると夢見心地な気分になる。
きっと、私はけーじ先輩に恋してるのだろう。
そして、今日はクリスマスイブの前日。もとい、12月23日なのだ。
備品の買い出しも終わったし、デートに誘うのは今しかないと思う。
よし、と心の中で気合を入れ立ち止まってみる。
「どうかした？」
「あの……！」
首を傾けながら、問うけーじ先輩を今だけ無視して自分の言葉を紡ぐ。
ああ、こういう時ってなんで喉に言葉が突っかかっちゃうんだろ。
私は何も持っていない、両方の手をぐっと握りしめる。
「明日、クリスマスイブ！空いてたりしますか……？」
言えた。ちゃんと言えた……！
緊張で今にも爆発寸前の心臓を落ち着かせながら、まだ返事を聞いていないのに関わらず、ほっと胸を撫で下ろす。
しかし、そんな私とは反対にけーじ先輩は苦笑気味に答えた。
「ごめんね……。明日は用事があるんだ。」
「……そ、そうですか、いえ大丈夫です。」
「あと、今日も今から急ぎの用事があるからここでお別れしなくちゃ……家まで送れなくてごめん、またね」
困り顔のけーじ先輩にそう言われ、引き止めるにも引き止められなくて、頷いてしまった。
……引き止めれば、良かったのかな。
なんて、後悔してももう遅い。当のけーじ先輩はもう走って行った後で既に影さえ見えなくなっていた。
あたりに雪が積もっていく。
振り返ると見える街の風景は、私一人を取り残して、やけに楽しんでいる様子だった。
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浦風(プロフ) - *モモ*さん» はい！待ってます！ (2017年1月2日 21時) (
レス) id: c2960e55c9 (このIDを非表示/違反報告)
*モモ*(プロフ) - 浦風さん» ではとりあえず私がボードに行きますね！ (2017年1月2日 17時) (レス) id: d5c2c8a69e (このIDを非表示/違反報告)
浦風(プロフ) - *モモ*さん» はい！こちらこそよろしくお願いします！それで…具体的にはどうすれば良いでしょうか…？ (2017年1月1日 12時) (レス) id: c2960e55c9 (このIDを非表示/違反報告)
涙花*(プロフ) - *モモ*さん» ありがとうございます！了解いたしました。よろしくお願いします……！ (2016年12月31日 21時) (レス) id: a645dfd6ab (このIDを非表示/違反報告)
花咲舞香(プロフ) - *モモ*さん» はい！わかりました！次回も楽しみにしております！また今度の機会にお願いしますね。 (2016年12月31日 20時) (レス) id: 3dbe743b4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましゅる x他6人 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年11月12日 23時
