butterfly ~TH~ ページ3
ここから飛び降りてしまえば…
何て屋上のフェンスを登ろうとする。
?「ねぇ、何してるの?」
後ろから男の人の声がしてビクッと体が揺れる。
「別に…何もしてませんけど。」
?「だってフェンスに登ってるじゃん。」
やばい…また死に損なった。
それに、ここは学校…これを先生にチクられたら…
?「あぁぁぁぁぁぁっ!」
すると今度は叫び出す。
今度はその声にビクッと体が揺れる。
何なんだよ、もう。
?「もしかして、空を飛びたいの?」
「は?」
いきなり意味の分からない事を言い出す男。
何言ってんのこの人。私のさっきの焦りを返して欲しい。
?「俺もね空、飛んでみたいな〜」
なんてブンブン両手を振っている。
顔はイケメンなのに…もったいない。
すると私の視線に気づいたのかにひひっと口を四角にして笑い
TH「俺ね、テヒョン、君は?」
といきなり自己紹介。
「…A…。」
ついつい素っ気なくしてしまう。
TH「Aちゃん!にひっ、良い名前だ〜」
こいつはさっきからずっとにこ〜っと笑っている。
そんなに笑ってて顔が疲れないのか?
私はここ数ヶ月笑っていない。
いや、笑えない。
なんで私がこんな思いしなきゃいけないんだろう。
それからと言うものあいつは学校で会う度に名前を呼んだり手を振ったりしてくる。
女「ちょっといい?」
薄々気づいていた。
いつか呼ばれる。
どうやら彼はこの学校の王子というものらしい。
連れていかれた場所は女子トイレ。
女2「あんたいい加減にしなさいよ」
女3「アンタみたいな人がテヒョン先輩に近づいてないでよ。」
あぁ、あいつ、先輩だったんだ。
女「聞いてんの?」
黙ってそいつを睨む。
女「返事くらいしたら?」
「はい」
パシンっとトイレに乾いた音が響く。
女「何その態度あんたの癖に、いい加減にしてよね」
意味が分からない。
私がなにかした?
返事をしろって言われたからしただけなのに。
女2「もう、良いじゃん。」
そう言って去っていく女達。
「はぁ、もうやだ。」
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作者名:癒夢 | 作成日時:2017年1月6日 9時