大嫌い！

お話 ページ3

Aside



母「あのね、A。」

ある日母が珍しく神妙な面持ちで話しかけてきた

A「ん？どうしたん？」

母「実は、お父さんが異動することになって本社のあるアメリカに引っ越すことになったの」

へー、引越し
引越し……ヒッコシ

A「ん？は？」

母 「？」ﾆｺｯ

いやいや、ﾆｺｯじゃねーよ

A「え、引っ越すん？」

母「そう！Americaに！」

無駄に発音いいな、おい

ん？でもまって

A「それってさー、うちも行かなあかんやつ？？」

え、まって英語喋れやんのやけど
え、どうしよ今からやっても間にあu母「あ、Aはね、ここに残るの」

A「ん？は？待って言ってる意味がわからん」

ん、？どうしたこの母親はネジの頭1本ぶっ飛んでるんか？うん、そうや、やないと娘のこと置いて行かんよなうんそうや

A「母さん？そろそろ疲れてきてんとちゃう？１回病院行ってみ、？そっからまた話そ？」ﾆｺｯ

うん、そうやうちの母は頭のネジがどっかいってるから、締め直してもらったらいいねん。

母「何言ってるのよ、A笑いつからそんな口聴けるようになったの笑成長したわね〜お母さん感動！」

んんー？お母さんー？そこ感動するとこちゃうよ？うんどうしたー？

A「え、ならうちはどこで住めばええん！？」

そうやん、やってさ、転勤？するっていうことは家売るんやんな？じいちゃんもばぁちゃんもとっくの前に旅立っていったで？父さんも母さんも兄弟おらんよな？

母「Aには悪いんだけど、転校してもらって寮のある冬ヶ丘高校に行ってもらうことにしたの！」

ん〜？まって、そんなんうち聞いてへんよ？
まさか本人おらんとこで決めてたん！？
ひどっ！

母「あっ、ちなみにAに拒否権ないから♡♡」

ん？この母親今までにない最高のスマイルでえげついこと言うたで？

A「なんでーなん！」

母「だってもう転校手続きしちゃったもん♡♡」

いや、ええ歳してもん♡♡はきしょいで？
自分の親ながら恥ずかしかったわ
は母「ま、てことで明後日には引越し業者さんが来るから！明日中に荷物まとめといてね♪

A「えっ、あっ、はい」


気迫に押されてついはいって言ってもーた
しゃーない、やるかぁ

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