残り１６日 ページ11
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プライベートで、ここに来るのは初めてで。
いよいよ……といった、何とも言えない高揚感と不安に駆られる。
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「ご予約されていた、爆豪様と勇歌様ですね？お待ちしておりました。今回、このチャペルの案内をさせて頂く、峰と申します」
「よ、宜しくお願いします」
「どうだ？お前好みのチャペルだと思うんだけどよ……」
勝己にお任せしていた結婚式場。
事前に確認を取る為に、私達は(無理矢理して)休暇を揃えて、このチャペルへやって来た。
にしても、ここ……。
「結婚式用のなんちゃってチャペルなんかより、本物の味があって、凄く素敵……」
「ありがとうございます。実際、天井画も本場イタリアから画家をお呼びして描いた上で、撤退予定の教会の小道具をお譲りしてもらった物なのです」
ここを建てた会社、どれだけお金あるのよ……と手間のかかり方に驚きつつ、カトリックの総本山・バチカン市国に来た様な感覚を思う存分に味わう。
「こんなに由緒正しいムードの場所で結婚したら、本当に不倫なんて出来ないわよ？」
「する気が無ェからな」
随分な宣言をされた勝己を、クスクス。
「素敵なお2人ですね。私達も、全力で式を盛り上げさせてもらいます。末永く、幸せが続く様に」
お団子ヘアの峰さんが、役者顔負けの笑顔でそう言ってくれる。
案内人が峰さんで、本当に良かった。
「わー！本物の勇歌Aだぁ」「爆心地、メディアのイメージと大分違う……」
「……」
「……」
「……。申し訳ありません。少々、お時間を頂けますか？」
困った顔の峰さんは、私達の斜め右、ギリギリ死角の扉へと向かう。
バタンッ！！
「皆さん……？こちらが良いと言うまで、開けないようにあれ程言ったでしょう！？」
「す、すみません！！我慢出来なくって……」
今の峰さんの表情。
勝己よろしく、ぱっちり二重な瞳を75度まで吊り上げてる。
「この人達は……？」
私の問いに、空間が歪み始めていた禍々しいオーラを放っていた峰さんが、瞬時に弱った顔になる。
ここも勝己よろしく、切島くんに爆ギレしていた中で、私が「勝己？」と呼ぶと瞬時に、「どうかしたか？」と優しく返事をしてくれる。
依頼人と請負人って、似るモノなの……？
「本当に、申し訳ありません。爆豪様……」
「……いや、充分驚きますよ。コイツは」
勝己が自分から扉へ向かって、持って来たのは−−
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ラッキーアイテム
革ベルト
幸運を呼ぶキャラクター
死柄木弔
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星奈 - このお話好きだ！(←お茶子ちゃん風) 今日見つけてテスト習慣なのにも関わらず一気読みしちゃいましたw ツンデレならぬキレデレのかっちゃんと夢主ちゃんを想像してニヤニヤしちゃいました。 これからも頑張って下さい！ (2018年10月5日 14時) (
レス) id: 06bbc7b5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NIGHTMARE DOLL | 作成日時：2018年6月6日 23時
